こころと脳を強くつなぐ栄養〜不登校で悩んでいる方へ
息子が高校生で不登校になった時、栄養素の大切さを知っていたら、もっと状況は変わっていたのかな?と思ったりします。
今、お子さんが学校へ行きたくなさそう、引きこもりになりそうという方にはぜひ読んで頂きたい内容です。
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子供の好き嫌いが激しく、殆ど野菜は食べない。肉は食べるけど、魚はあまり食べない。
そのお子さんは、幼い頃はそうでもなかったけど、小学校へ入学してから勉強がついていけなくなり、コミュニケーションも苦手で、あまり話さなくなったそうです。
学校へも行きたがらなくなり、お母さんは発達障害を疑い病院へ。
テストをすると学習障害と診断を受け、お薬を飲み始めました。
私が訪問看護で伺っている利用者さんのお子さんも発達障害や統合失調症など他の精神疾患を発病していたり、キレやすい、うつ症状などがあったりして心が不安定です。
朝食を抜いている家庭も多いですね。
その状態が続くと子供は学校でうまくいかないことが増えて、トラブルになったりして、ゆくゆくは不登校へ発展することもあります。
この状態を招く大きな原因は
「栄養過多と栄養不足」
精神疾患を患っているお母さんだけでなく、お仕事をしている方も自分がきついと食事の準備はあまりできないですよね。
その為麺類や冷凍食品、お弁当、揚げ物、菓子パン、場合によってはお菓子だけだったり。
つまり糖質や脂質が多く、タンパク質やビタミンやミネラルは不足しています。
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★栄養素について
エネルギーになるものは主に糖質(炭水化物)、脂質ですが、糖質の摂取量が足りないと、たんぱく質が分解されてエネルギー源となります。活動量で使う分より多くの糖質や脂質をとると、その分は身体に蓄積されます。
筋肉や髪や爪などをつくるたんぱく質、骨や歯をつくるミネラルのほか、細胞膜などをつくる脂質の3つです。中でもたんぱく質は身体のすべての部分をつくることに関係しています。
からだの調子を整えるものはビタミンとミネラル。体温調節、体内で必要な物質をつくったり、神経の働きに関わり、身体の状態を一定に保つために大事な栄養素です。ビタミンの一部を除いては体内でつくることができない物質なので、食事からとり入れます。
(国立循環器病研究センター病院HPより)
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給食を食べているから大丈夫、と言っているお母さんの声を聞いたこともありますが、それは違います。
子供の頃の栄養は1日に1回の食事ではなく、1日3回の食事で必要な栄養素を摂る必要があります。
そしてこの栄養過多と不足の状態が続いていると、心や体の健全な発育・発達ができません。
その結果子供は身体の発育が遅くなり、元気がなくなり、活動量が低下します。
それとともに脳の発達と機能も低下して、運動や認知力及び社会情緒的発達が遅れることに繋がります。
これにより、子供は学校へ行ってもお友達と仲良くできず不登校になったり、逆に学校へ行けてもキレやすくなるので、クラスのお友達をいじめる側になってしまう子供も出てきます。
ひどい時には糖尿病などの生活習慣病になることもあります。
どちらも栄養状態の影響と思われます。
栄養状態が改善されれば、腸内環境も良くなり、その結果腸内でのセロトニンの分泌が増えて、その結果脳のセロトニンの合成も増えますのでリラックスや安心感が得られます。
精神的にも安定します。
その状態だと、お子さんは学校へ行くのが楽しくなり、健全な発育や発達に繋がるでしょう。
じゃあ、どうしたらいいのよーー!!ですよね。
真剣に栄養状態の改善をしたい場合は、どの栄養素が不足しているのか血液検査をして、それを補うという指導が受けられますのでお近くにそのような病院がないか確認されてもいいと思います。
そうじゃない方が多いと思いますので、まずできるところからなのですが、自分の食生活を見直してみて、菓子パンや加工品(ハムやソーセージなど)や冷凍食品、ファーストフード、お菓子等が多くないか確認します。
まずは、そこが多ければその頻度を減らしましょう。
菓子パンが多いならご飯に変える。ファーストフードはサラダ付きのセットを選んだり。
お菓子は果物に変えます。バナナはおすすめです。
赤身ではなく白いお肉を食べたり、ようは鶏肉です。他にもタンパク質を摂りましょう。
あと、まずはお母さん自身が必要な量の栄養を入れる、ということでサプリメントの活用もおすすめです。
忙し過ぎてそういう事も考えられないという方は、もしかしたらご自身がいっぱいいっぱいなのかもしれませんね。
でも、そのいっぱいいっぱいな感じも、実は栄養状態を改善できれば、あら?という間になくなったりします。
なので、最初は大変かもしれませんが、ちょっとやってみてはいかがでしょうか。
少し時間はかかりますが、親子ともに必ず良い効果が生まれます。
心が変われば、いずれ行動が変わり始めるきっかけになると思います。
あたなとお子さんが元気で過ごせますように。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。