エレカツ@国語教師

私立高校で働く現役の国語教師。革命的かつ、地に足の着いた授業と、学級通信のコラムが生徒・保護者から絶大な支持を得ている。これを書籍化するのが夢です。お仕事依頼も募集してます。コラムだけでなく、教材共有やビジネススキルも発信。フォロー・コメント・シェア、その他大歓迎です!!

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  • エレカツ学級通信

    国語教師が配信する学級通信コラム。特に読み応えのあるものを、一冊のエッセイ集としてまとめています。トップ画像は大好きな太宰治の「桜桃」をイメージしています。

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    教員が疎かにしがちな、学校で使えるビジネススキル! 学校に限らず、人事や教育など、様々に応用可能です。

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    • 君たちはどう生きるか

      前書き 僕は一応、勉強を教える仕事をしているので、それなりには勉強しています。 勉強というのは誰もが通ってきたものです。「全く勉強したことがない」という人はまずいないでしょう。 しかし、それが「教養」として身についているかは別の話です。そうでなければ、それは「勉強した」とは言えないと思います。 先生であっても「ああ、この人は1秒も勉強したことがないんだな」と思わされることは多く、往々にしてそういう人は声がデカいです。 頭が悪い人ほど、権力を欲しがるものです。だから彼

      • 成人式(二十歳の集い)がダルい

        そういえば、2年経つのか(前書き) 僕の勤務校は私立の中高一貫校なので、中学や高校単体の学校に比べれば、卒業生の担任をするのは稀である。 だから、10年くらい前に初めて卒業生を出したときは感慨深かった。 翻って、今もそうかと言えば、そんなことはない。 僕の勤務校は、最近トレンドになっている「チーム担任制」とか「全員担任制」と呼ばれる制度を取っている。これは生徒・保護者へ/から の依存や癒着の度合いがかなり低くなるので、僕は大変気に入っている。 (話は逸れますが)この制

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        • 10年前に好評だった「源氏物語」のテストを、現代ではAIが秒殺。(※予習法+問題付き)

          「源氏物語」の入門には(前書き) 古典に詳しくなくても、「源氏物語」の名は知っていると思います。また、高校時代の古典の授業で最も難しかったのも、おそらく「源氏」だと思います。 「難しすぎて挫折したから、内容は知らない」という人も多いです。確かに難しい。 確かに、冒頭からかなり難しい。文法・単語的にもそうだし、なにより背景知識がなければ手が出ない。 だから、「源氏物語」に詳しい人(=学んだ人)が口をそろえて言うのは、 まず人物関係を頭に入れる 「あさきゆめみし」な

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          世界の終わりに 何が待ってると 思い出したように 君は静かに笑う

          エヴァを授業でやってみた(前書き) 昨年度、国語の授業の教材として「新世紀エヴァンゲリオン」を扱う、というなかなかチャレンジングな試みをしてみました。 映像を見せて、その分析を行う。ただし、感想ではなくサブカルチャー批評の文章に基づいた分析を行う、というものです。 サブカルチャー批評は抽象的な概念が多く、なかなか難しいのですが、生徒たちはよく頑張ってくれました。こんなことが出来るのだから、やっぱり、どう考えても世の中の”国語教育”は生徒を安く見積もり過ぎです。 それ

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          目から鱗!クラス全員に予習をさせるたった1つの方法。

          「予習」について、こんな悩みはありませんか? 「テスト前に詰め込むのはダメ!日々の予習復習の積み重ねが一番大事!!」 こんな言葉を言われたこと(指導者ならば言ったこと)は、誰でも一度ならず何度もあるのではないでしょうか? もちろん、これは正しいです。僕は国語の教師ですが、以前は特に古典の授業においては、 「予習が命。」 とドヤ顔で、何の疑いもなく生徒に伝えていました。 予習が大事なのは疑いの無い事実で、テスト前に詰め込むよりもよっぽど学習効果が高いのは、検証する

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          目から鱗!クラス全員に予習をさせるたった1つの方法。

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          今さら「君の膵臓を食べたい」

          前書き これを書いたのは10年くらい前。生徒に勧められて「君の膵臓を食べたい」を読んでみた。まあどうせ下らないだろうと踏んでいたが、 「え、上手いなこの人!」 と驚かされたのである。国語を教えていると、近代文学や純文学に寄ってしまうが、やはり現代のエンタメ小説を読む必要もあるのだと実感させられた出来事であった。 本文 何という衝撃的なタイトル! いまこの本が売れているらしく、本屋で見て気になっていたところに、読書感想文を書いて来た生徒も多かった。 まだまだ自分の感

          今さら「君の膵臓を食べたい」

          【超簡単】小論文・志望理由書 攻略法3選

          はじめに 高校の教員は(僕は中高一貫ですがまあ同じ)この時期になると、推薦入試の準備・添削で大わらわです。特に面倒なのが生徒の志望理由書・小論文の添削と、推薦書の執筆(どーせ読まれないのに)です。 今や、推薦で入学するのは大学入試全体の6割を占めている、とのことで、この数は年々増える一方です。良いか悪いかは置いといて、まあ理解は出来ます。大変だもん、一般受験。 これだけ大局を占めているにもかかわらず、小論文や志望理由書の書き方は、高校の授業ではまず教わりません。先取りで

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          【超簡単】小論文・志望理由書 攻略法3選

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          授業アンケートと分かりやすい授業に意味がない理由。

          前書き 学校とか役所って、「アンケート」が大好きです。 いじめ問題や、先日の兵庫県知事のパワハラ問題のように、悪いことを炙りだそうとしてアンケートをやることが多いです。 しかし、私は、あんまり意味がないと思っています。なぜなら、 アンケートは作った人の「聞きたいこと」しか聞けない 第三者機関がやらないと、正直には書けない 第三者機関がやっていたとしても、多くの人はリスクを冒してまで悪いことを書かない からです。 「アンケートをやれば民主的である」「アンケートに書

          授業アンケートと分かりやすい授業に意味がない理由。

          ROCK AND ROLL HERO

          前書き 昨日は、サザンの最後の夏フェスが大盛況だったようだ。御年68歳。 でも僕が小学生の時、ドラマの主題歌だった「愛の言霊」を聞いた時から何も色あせない。本当のヒーローだ。 ROCK IN JAPANが5年ぶりに、茨城県ひたちなか市で行われた、ということでも大きなニュースになった。 僕は社会人になりたての頃、あの近くに住んでいたので、若い頃にはもちろんロッキンに通った。 大学時代のバンドサークルの友達たちがこぞって泊りに来る、夏の大イベントだった。 あの大ステージで

          ○○には▲▲

          前書き サンマには秋味。 今年はサンマが大漁のようで、久々に大量に食べられそうです。サンマにはやっぱりビールの秋味。やっぱりサンマは目黒に限る。 こんな風に、〇〇には▲▲という定番の取り合わせは、古今東西、人情というものらしいです。それを破壊するのもまた芸術。 チーズにはワイン、ハンバーガーにはピクルス、カツオにはニンニク、、、こういうのは定番ですね。しかし、カツオにはマヨネーズが実は合います。こんな「破壊」もまた一興。 以下の文章は、サンマの秋ではなく、カツオの

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          ○○には▲▲

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          時代閉塞の状況

          前書き これは石川啄木の代表作、「一握の砂」の有名な詩だ。詩人・歌人として知られる彼だが、「時代閉塞の状況」という優れた評論がある。タイトルはそれに敬意をこめて拝借させていただいた。 時代が行き詰っている——若い人、挑戦する人ならば毎日のように感じているのではないか? これは現代日本に限らず、日本の近代でも、欧米でも、普遍的なテーマだったようだ。 「今を生きる」、原題はDead Poet Societyという映画は、時代を超えて、それを我々に突きつける、そして細部に

          病んでいない、飢えている。

          前書き 少し前に、「帰ってきたヒトラー」という映画を観た。 ヒトラーが現代に転生し、芸人として話題を掴み、政治的なインフルエンサーのようになっていく話だ。 最後に、ある男が、「これはそっくりさんではなく、本物のヒトラーだ!」と気づく。 しかし、彼は狂人扱いされ、犯罪者として収監されてしまう。 世が狂っているのであれば、そこで生きる人間もおかしくなるのが常だが、皆がおかしくなってしまえば、本来当たり前の反応も「異常」となってしまう。 正と負はコインの裏表であり、「正しさ

          病んでいない、飢えている。

          卒業生代表、オレ。

          前書き 前任校を辞めたのは6年前。その時に保護者・生徒へ渡したメッセージです。一緒に載せたコラムはいずれ別途公開します。 当時はもう、同僚との関係とか、お世話になった人とか、そういうのは全てどうでも良かった。教師とは程遠い、”教員”という職には辟易していた。 でも、生徒と授業はとても好きだった。ここだけは譲れない、かつ、向いていないくせに辞められない自分の矜持である。学校って、センセイと仲良くなってもヤなことばかりだけど、生徒と仲がいいと、ホント楽しいです。 自分はア

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          卒業生代表、オレ。

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          立ち上がれ!

          前書き 哲学者、國分功一郎の「暇と退屈の倫理学」は何度も読み返しても飽きない、素晴らしい文章だ。 彼の魅力は何といっても、「アクセルとブレーキの絶妙さ」である。普通の人が小難しく考えるところをスパッと片づけ、凡人が気にならないところで立ち止まる。 この切り口の鋭さが、ただでさえ優れた彼の頭脳を、さらに際立たせて「名著」の域に運ぶのだ。 「退屈」というテーマから、「幸福」をちょっと違う切り口から考えてみました。学校の授業がクソ退屈な理由も、少し見えてきます。 考察(本

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          犬を飼い始めたときの話。

          前書き もう犬を飼い始めて8年になる。 もともと犬は好きだったが、知識もなく、飼うことは出来ていなかった。 私の妻は小さい頃から犬を飼っていて、僕と付き合い始めたときにももちろん犬を飼っていた。 そして一緒に暮らすことになり、「連れ子」の犬も一緒にやってきた。 僕としては長年の夢がかない、妻もドン引きするくらい溺愛することになる。 完全に犬にハマり、結婚する際にも二人で話し、婚約指輪の代わりにもう一匹犬を買って買うことにした(※結婚指輪は買いました)。 新婚旅行も海外に

          犬を飼い始めたときの話。