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歌詞集

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記事一覧

流体

空に滲む紫煙のように
淡く曖昧な僕がいる
余燼となった熱情を
ぼんやり眺めている

世界は変わり続けてるけれど
僕だけ取り残されてしまった
厭世観の呪縛で変われずに
続く延命の日々

心に渦巻いてる
もどかしさを転がして勘繰る
僕は何をしているのだろう
代わり映えしない日々に
緩やかな死の匂い

淀む日常の中で思い出す
憧れた夢のこと
焦がれた君のこと
触れられなくなったものばかり増えて
その寂し

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晴れ

世界がうるさくて僕は閉じこもった
美しいものは僕の中
内省して歌を奏でた

光に迫る闇に気付かずに

僕は塵芥 麗しき塵芥
この身に添う虚しさに染められ
朧げになってしまった
命や夢や未来と
共にゆるやかに崩れていく

世界の静けさに僕は息を殺した
枯れ果てた僕の中
漠然とした不安に泣いた
闇に彷徨い呼吸は荒れる

僕は塵芥 ただの塵芥
汚れた姿を笑い合えるように
朧げになってしまった
命や夢や未

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生きて

心が死んだ
空っぽだけを残して淡く溶けていく
残滓となってしまったのなら
どこか遠くへ流されていけ

少し疲れたから涙が溢れだしてしまったんだ

痛みに耐えてしまう君だから
一人で泣いているんだろう
消えたい思いが募る日々
それでも生きていたいよ
嘘でもいいから許しを

流れる風が頬に触れて
季節を少しずつ振り返る
緩やかに消えてゆく忘れてく日々
どうしようもなく寂しくなった

影に映し出された

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null 歌詞

空を覆う大きな雲が
神の翼に見えた
羽ばたく度に翻る時代
悲しみにすら縋ってた

紡ぐ
祈りも呪いも
捨てて空になった
僕は人の淵に立っていた

夕暮れに飛び立つ鳥の向かう先は
空っぽな遠い空 正しさを信じて
行くべき世界で巡り合えた
欠けてく月に重ねた命と季節
またどこかで会いましょう

曖昧なものを曖昧に
楽しんでいればそれで良いだろう
朽ちた種を知らなくても

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mockumentaryⅡ~outside~歌詞集

Eureka

死が世界を覆うような
不安と安らぎが満ちる夜
僕が感じたことは
君の中で何になるのかな

悪夢に魘されてしまう時は
手を当てて見守っていてよ
僕らは光を探し続ける
在りし日の理想が叶う時を待つ

夢みる僕が抱える憂鬱を
静かに共感してくれた
その時、僕と世界との隔たりを知り
結合した心を分解した

人々が目を背ける
孤独の姿を追いかけていた
恐怖を感じてしまうものに
また僕は甘えて

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mockumentary歌詞集


微睡嗚呼、見ていた
あの景色は意識へと消えてゆく
嗚呼、君の笑う顔が
無性に悲しく見えたんだ

夢想家な僕が沈むように眠る頃
路地裏の花は色褪せて枯れていた
素朴な世界を染め上げていく思想
ただ在る世界 静かに廻る

嗚呼、揺れてた
結ぶために分離をしていたんだ
嗚呼、君の笑う顔で
無性に嬉しくなっていた

夜露に閉じ込めた心情
朝日が照らして忘れてしまうかな
虚しくなってまた間違えてしまうかな

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