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ゼロからはじめた手書く詩人 #8.5
ゼロからはじめた手書く詩人です。
少し前からジョージア語とバスク語での手書きの詩人をはじめています。詩を書いて、書いて、書いています。
ここでは自分の書いた詩 #8 裸足で歩く に出てきたバスク語の"POLIKI-POLIKI"についてあれこれ語ります。
Poliki-poliki ibiliz(ポリーキ・ポリーキ・イビリス)
Poliki-poliki ibiliz はバスク語です。前回書いた詩の一節です。
日本語にすると、ゆっくりゆっくり歩きながら という意味です。
この POLIKI-POLIKI(ポリーキ・ポリーキ)が頭に残って離れない。脳にPOLIKI-POLIKIのスタンプが押されています。
あなたはバスク語を知っていますか?
まずはバスクについて。食文化が進んでいて、バスクチーズケーキのバスクです。独立した国ではなく、スペインとフランスにまたがっている領域。現在は国ではないが、独自言語がある。それがバスク語。バスク語は文法が日本語に似ていると言われています。
ほとんどの日本人はバスク語に触れる機会はない。だからきっとこのPOLIKI-POLIKIがあなたの初めてのバスク語になることでしょう。
興奮して字が大きくなった
私はバスク語で詩を書いています。裸足で歩くという詩を清書したらPOLIKI-POLIKIだけ字が大きくなった。
興奮して字が大きくなった経験ありませんか? 興奮して声が大きくなるのと同じ原理です。
![](https://assets.st-note.com/img/1727511862-f1Y37PTpDNyetwMrJEW46ous.jpg?width=1200)
POLIKI-POLIKIは、発音しやすい語の繰り返しで、日本語にないLですら口が勝手に動く。オノマトペ的にリズミカルで、字に「ゆっくり ゆっくり」という意味が乗っている。
私の手が興奮し、字が大きくなってしまいました。
POLIKI-POLIKIがあなたの手も興奮させることを信じています。
20年前のピアーノ・ピアーノを思い出した
POLIKI-POLIKIと口ずさんでいたら、ふと20年前のイタリアのシチリア島のバスターミナルでのやり取りを思い出した。
バスチケットを買う窓口で発券してもらうのに、
私「バスが出発する時間だから、急いで」(日本語)
窓口のおじさん(イタリア人)「ピアーノ・ピアーノ」(「慌てるな、慌てるな」と言っていると推測した)
というやり取りをした。
そのとき私はどこに向かおうとしていたのか、バスに間に合ったのか、 何色のバスだったのかなどは思い出せない。記憶しているのは、ゆっくりと印刷されてくるバスチケット、ゆっくりと手渡してくるおじさん、先の会話。あと、バスターミナルの空間の空は濃い水色だった。
今ネットで調べてみたら、ピアーノpianoはゆっくりという意味でした。ピアーノ・ピアーノは、POLIKI-POLIKIと同じ! 20年経っての伏線回収! もう一つ新たな興奮です。
最近は興奮することが皆無なので、戸惑っています(大抵の50歳はそんな感じでしょう)。興奮ってどうやって扱うのか忘れた。バーンと解放する? 落ち着かせて微笑む?
不慣れながらも詩を書いていたことで、このPOLIKI-POLIKIに出会うことができました。元の詩も読んでくれると嬉しいです。
ついでにピアーノ・ピアーノを思い出し、20年越しで伏線回収もできました。
これからも、バスク語とジョージア語で詩を手書きしていきます。
また次の詩で会いましょう。