見出し画像

失敗したくない若者が増えて営業職に変化の兆し

ある営業マンから新卒で入った会社でイマドキありえないとんでもない数字の詰めが毎晩あったと伺いました。それが社風になり、会社を辞めるときにも詰めという名の脅しみたいなのがあったようです。

証券、住宅、車、保険。これらの個人向け新規獲得営業の業界は会社によってはいまだに所長が檄を飛ばし、月の数字とそれを発表して表彰が全てで数字がいかないと帰るな的な詰め詰め営業が存在しているようです。一時かなり詰め詰め系だった人材、営業代行、ネット回線などの法人営業が、離職後続出のためにトーンダウンした一方で個人向営業は昭和スタイルのままのこともあるそう。

今も昔もテレビコマーシャルとセットの新製品や新サービスのキャンペーン集中営業スタイル。昭和の時代は、右肩上がり成長の日本経済のバックアップがありできていた数字であることを今の60代の経営陣が変えられないのかもしれないのです。車だけとってもカーシェアより問題なのは車の運転なんてやりたくない若い人が増えていること。18歳で免許を取らなくなった若者が増加しているのに根拠無き前年比10%アップ。それで販売計画を組むからみんな疲弊しちゃうんです。

証券、保険、家、車業界。これらは日本を代表するスーパー有名企業だと、就活生はせっせと会社説明会に行き、給与もまあまあ。そこから内定が出たら一流企業なんで、嬉しくて両親に報告して就活を終了します。

しかし研修が終わり、現場に配属されたら同期どころか20代、30代もあまりいない詰め詰め営業所生活からスタート。そこでは数字がいかない人は落伍社的に扱われてしまうんです。それは大量に採用できる知名度も財力もあるからできるんです。体育会系サバイバルトレーニングのメリットは仕事の厳しさを体感できること。これで結果をコンスタントに出したビジネスマンは順調に出世街道を爆進できます。しかし1年以内には9割の方は挫折しちゃうかもです。

近年個人営業の環境にも変化が訪れています。まずは、シニアは詐欺防止のために固定電話には出ない方や固定電話を持たない家庭が多くなりました。メールや携帯の連絡先を獲得する必要がありましたが、個人情報の観点からはほぼ難しい。やはりダイレクトコンタクトが良いと最近は自宅を訪問するピンポン営業に戻りがかけていました。そして登場してきた闇バイト問題。その警戒からピンポンには対応しないシニアが続出しているし、自治体も知らない人がきたらドアを開けないように指導しています。

現在、個人向け新規営業は、インターネットの活用も含めてプッシュ型営業から問い合わせに対応するプル型に移行したいと考えています。しかしなかなかできないから、今は、見込み客獲得のためにカフェに滞在したり、またセミナーなどに参加しているそう。それでも数字がいかないから家族や知り合いに販売。そんなの数ヶ月もたないのは当たり前。3カ月ゼロだといずらいから退職に追い込まれてしまうそう。

新規営業は、個人の力量を試し見知らぬ人に営業をかけ人間関係を作るトレーニングには最高です。しかし無理とわかっている数字を社会経験のない方に押し付けてしまうのかはどうかと思います。腹落ちできない数字の押し付け。理不尽からスタートしちゃうと社会経験のない若い世代に会社と仕事を嫌いにさせるだけ。それだけでなく、ごまかしとやった振りをさせてしまうだけ。大切な若いチカラとやる気を削いでしまいがち。

時代の流れを考えたら個人向け新規営業は努力や根性スタイルは卒業しないとです。会社は規模や知名度じゃなくて、自分がどうなりたいかを実現できるかどうかに変わってきています。

そして自分が会社だけでなく社会に役に立てるかどうか。話したくないかつ失敗したくない若い人が増えています。個人向け新規営業の世界。給与アップだけではなかなか続けられないようです。劇的に時代が動いていますが、高い買い物で新しい取引をする場合は、人の信用が不可欠。なかなか難しい自宅になりました。


いいなと思ったら応援しよう!

幸せに働く、幸せに生きるヒント
よろしければサポートお願いします。サポートは全て寄附に使わせて頂きますね。