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22歳大学生、「佐久間宣行のずるい仕事術」を読んだ話
読書感想文シリーズ。
今回はいつもラジオを聞いている佐久間宣行さんの本「佐久間宣行のズルい仕事術」を読んだ。
ラジオで聞くエピソードトークはどれもおもしろいし、時折記事で見かける考え方も興味深いものだったので買ったが、結論本当に読んでよかったと思う。
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以下に印象的なフレーズをまとめる。
組織にいるうえで、不機嫌でいるメリットなど一つもない
相談のゴールは、愚痴への共感ではなく問題解決。
会議でがんばるほうが、飲み会やゴルフで上司や先輩と仲良くなるよりコスパがいい。このがんばりどころを間違えると、空回りばかりでしんどくなる。
いちばん成長しないのは、仮説を持たず、言われたとおりの仕事をただぼーっとこなすこと。 せっかく仕事をするなら具体的に分析し、仮説を立てるクセをつけよう。
会社は、友だちをつくる場じゃない。 あくまでも働く場。 それ以上でも以下でもない。 いま、会社の人間関係が人生のすべてになっているとしたら、それは危険信号
なぜおもしろいのか。 どの部分は譲れないのか。 おもしろさの核をまわりと共有し、そこさえズレないように気をつければ、自分が想像した「おもしろい」が立ち現れる。
未来の自分に、強制的にその仕事を「させる」のだ。 企画を考える時間がないと嘆いている人は、その時間を捻出する「仕組みづくり」ができていないだけかもしれない。
「メンタル」第一、 「仕事」は第二
メンタルマネジメントはなにより重要。 このことだけは絶対に忘れてほしくない。 心を壊してまでやるべき仕事なんてどこにもない。 どんなに大きな仕事でも、どれだけ意義ある仕事でも、心を差し出すまでの価値はない。だって仕事なんて、「たかが仕事」 なのだから。 死守すべきは仕事よりもメンタル。 「真剣」にはなっても、「深刻」になってはいけない。
努力は出し惜しみせず、確信を持って次に進める。 タイムリミットが来るまでは、スーパーマリオの「スター」状態。 怖いものはなにもない。「ダメだったらどうせ辞めるし」の気持ちで、人間関係のしがらみやノイズに惑わされず、走り抜けよう。
運は愛想と誠実さによって架けられた「信用」という名の橋を渡ってやってくる。
かなり線を引いたところが多かったが、それだけで記事1つ分になりそうだったのでこれくらいで止めておく。
ここ最近は社会人のキャリアが始まるのを控え、既に働く方からアドバイスをいただいたり、こうした本を読んだりして社会人生活がいかがなもので、どうすべきかの解像度を上げている。
現在はフリーで活躍している佐久間さんだが、新卒からは20年以上テレビ東京で働いていた。知名度こそあったが、雇われの身ではあったのだ。だから「社会人としての世渡り術」も心得ている。
この本を読んでますます社会人としてどうあるべきかの解像度が上がった。今のうちに読むことができて、本当によかった。
ラジオを聞いてもらうとわかるが、佐久間さんは生活を楽しんでいる。仕事はもちろん友人と飲んだり、家族とゆっくり時間を過ごしたりと音だけでその充実感が伝わってくる。理想的な人生だ。
ラジオでのトークと同様、文章も非常に秀逸でつい没頭してしまう書き方だ。ゴットタン、ピラメキーノ、あちこちオードリーといった今や超人気の企画を通せるようになるまでのプロセス、チームビルディング、メンタルケアなどテンポよくチャプターが変わり、ついつい読み進めてしまう。
内容そのものが魅力的なのは当然だが、この本がここまで説得力を持つのはやはり佐久間さんが「社会人として一定期間活躍していたから」かもしれない。
世間に溢れる成功者の本は私たち大多数のような属性とは違う。「学生起業」、「○○を3年で退職し、独立」、もちろんこうした方々の本も非常に有意義なことばかり書いてあるし、実際そこから自分に落とし込んだことも多い。
しかし、書き手との間にどこか距離を感じる。心のどこかで「まあ、そうはいってもあの人~~だし」「まあまあ、結局は結果論だけどな」とどこか諦めてしまう。
佐久間さんは「社会人の星」だ。会社の中で圧倒的な結果を残し、満を持して独立。YouTubeチャンネル「NOBROCK TV」などで引き続き話題作を作り続けている。私にとってロールモデルの1人になるようなキャリアの歩み方だ。
ちなみに、佐久間さんはかなりの頻度で映画やドラマ、舞台を見ていることがこの本でも、そしてラジオでもしばしば語られている。そうした時間がおそらく独特なクリエイティビィを作り上げているのだろう。
私も残り数か月、学生としてこうしたところに多く時間を割ける。エンタメに触れて、自分だけの「面白さ」「楽しさ」を磨いていきたい。
では。