見出し画像

人と触れ合う全ての職業人が身につけたい相談技法『フワッと、ふらっと、マイクロカウンセリング』

『フワッと、ふらっと、マイクロカウンセリング』


1. はじめに

 ロジャースのクライエント(来談者)中心療法をはじめとする様々なカウンセリングに共通してみられる具体的技法を、

マイクロ技法として整理分類したカウンセリングのメタモデル、統合カウンセリングが、

アイビィと彼の共同研究者達が開発したマイクロカウンセリング技法です。

(マイクロカウンセリング技法の背景にある理論的側面のひとつともいえる、クライエント(来談者)中心療法については以下をご参照ください)

 マイクロカウンセリング技法は、心理療法や心理カウンセリングだけでなく、

日常的なコミュニケーションや人間関係改善手段としても有用であることから、

心理療法家や心理カウンセラーのみならず、

相談業務が法定されている士業者や、相談を受けることが常である医療従事者、

コンサルタント、ファイナンシャルプランナー、

教師、一般会社員等(これらの人達をパラカウンセラーと呼ぶ場合があります)の、

コミュニケーションスキル・トレーニングマニュアルとしても用いられることもあります。

 今回は、そんなマイクロカウンセリングの概要をみていきます。

 なお、心理カウンセラーや心理療法家にとっては、本稿は既知の内容ですから、

主にパラカウンセラー向けにアレンジした内容となっていることをご了承ください。

ここから先は

13,778字
この記事のみ ¥ 980

いつもチップでの応援ありがとうございます!いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます。