(感想)桜庭一樹『青年のための読書クラブ』(新潮文庫)
浪漫がつまっていました。なぜちょっと昔の時代の話はこうも心惹かれるのか……。
ある時代の一人が主人公の話ではなくて、連作短編の形で
各時代の女学校の読書クラブが描かれる話でした。舞台となる場所は変わらないけど、時は流れ在籍する子たちがどんどん変わっていきます。部室自体もどんどん古くなります。長い時間の流れが描かれることによってか、人物との距離が、一枚フィルターをかけたように少し離れて感じました。もうずいぶん前のことだから一緒にいることはできないけど、少しのぞかせてもらってる、