読んで笑った小説

三浦しをんさんの『本屋さんで待ちあわせ』(だいわ文庫)で、読んで笑った小説が紹介されていて面白かったです。私自身も読んで笑った小説について思い返してみました。

実際に読んでいて吹き出した覚えがあるのは、初野晴さん『退出ゲーム』です。読んだのは高校生のころでした。

面白かったのは表題作でもある「退出ゲーム」です。退出ゲームは、舞台上での即興劇のようなゲームです。相手チームとの戦いで、割と予想もつかない即興のセリフが出てきて面白かったです。


また、吹き出したかは覚えてないですが、楽しくてにやにやして読んだのは、茅田砂胡さんの「デルフィニア戦記」シリーズです。

作者さんが描かれる人物同士の会話や物語の、ノリやテンポ感がとても好きでした。
私の感覚では、例えばアニメ「ドラゴンボール」でまだ幼い悟空が、天下一武道会で強い相手と戦ったときのような感じでした。見ているお客さんは悟空の強さを知らないため、悟空の相手が勝つと思っています。ですが実際は悟空が勝ち、お客さんはあんぐりと口を開けてそれを見ている、というシーンがありました。アニメを見ている私たちは悟空の強さをすでに知っているので、知らないお客さんたちが驚く姿を見て、にまにましました。

同じようにデルフィニア戦記のなかでもこのドラゴンボールのシーンのように、驚きの事実が判明して聞く人がびっくりするという場面がよく出てくる印象でした。人物たちも明るく、本当に読んでいて楽しかったです。


吉野匠さんの『レイン』も中学生の時読んで吹き出した記憶がありますが、おそらく下ネタだったような気がします。

本を読んでいて笑えると楽しいのですが、周りにいる家族などに変な目で見られますので注意です。


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