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働いていた会社をやめたときの話

臨床医のモリシタ(仮)です。

社会人から医者になった方法の前日譚として会社をやめたときのお話をします。会社をやめた理由は後日どこかで。

1. 会社をやめると相談するとだいたい反対された

私は勤めていた会社を辞めて医学部に学士編入しました。

受験するために会社を辞めようと思っている、
と周囲に相談するとだいたい反対されました。

当時、学士編入の合格率は30-50倍だったので心配してくれてのご意見だったのです。
意見を要約すると「あきらめろ」でした。

2. 正解は誰にもわからない

反対意見を聞いているうちに自分の考えが正しいのか自信がなくなりました。

リスクを冒す自分が非常に愚かに感じました。
そんなとき、中高からの同級生に相談したことがありました。
昔からの私をよく知っている人たちです。

「それって正解あるの??」

この一言でそれ以上誰かに相談することをやめました。

3. 他人の責任にしない


思い返すと相談することで決断を避けていたのかもしれません。
他人に決断を任せて失敗したときの言い訳にしたかったのかもしれません

ですが、正解がないことに気がつき自分の気持ちに決定を委ねることにしました。どうせ後悔するなら精一杯後悔しようと決めました。

そう決めた後から自分のなかで変化が生まれました。

「会社を辞めるか辞めないか迷っている、どうしよう」
という相談が
「会社を辞めて受験するのだけれど、バイト先紹介してくれない?」という相談に自然と変わっていたのです。

結果、めちゃくちゃ応援されました。
それまで反対していた人たちも応援してくれるようになりました。
もし受験に失敗して諦めたらうちにおいで、と声をかけてもらいました。

誰かが迷っていれば安全な道を選ばせる、
誰かが決断すれば応援する、
そんな当たり前のことを実感しました。

※実際はスパッと決断なんてできなくて、1週間のうち3日「やめない」日があって4日「やめる」日がありました。気持ちが整うのに合わせてだんだんと変わって行きました。

4. 人生の岐路に役立つ本

迷って誰かに相談している時期、答えを見つけたくて自己啓発本から偉人伝まで様々な本を読みました。

最良の選択を行うテクニック、決断の心理学、マインドフルネスまで色々勉強してみました。

結果的に本当に役に立ったことは読まない時間でした。

本を読むことで、進退について考えているフリができたのです。
本を読んでいる時間は自分のことを考えなくてすみますから。

5. 自分について考えることはしんどい

「自分はいったい何が好きで何をしたいのか」

入社試験をはじめ人生の様々な場面で考えてきたはずなのに何度もこの疑問が浮かびました。

自分が選んだ道が実は間違っているかもしれない、
あのとき違う選択をしてれば違った人生を歩んでいたかもしれない、
そんなことに思いが巡ると不安になるので自分について考えることはしんどかったです。

過ぎたことだからと割り切ることはできませんでした。

毎日成長しているのだから考えも成長している、
だから自分の人生を振り返る余裕ができたんだ、
これからの選択はもっと良いものになるぞ!

と思うようにしていました。

6. 本来は楽しい選択のはず

やりたいことがあって会社を辞めるか迷ったらどうすれば良いのか。

たとえば子供が買ってもらうオモチャで迷っているとき
「どっちが好き?」と聞くと彼らは「両方!」といいます。
迷っている理由を聞くと一生懸命説明してくれますが、
要は買ってもらった後のことで迷っていることが多くあります。

家に持って返って遊ぶとするとどちらが楽しいのか、
彼らの着眼点は選択後の自分なのです。
失敗したくないわけではなく、より楽しい方を選ぶために悩みます。

何か決断が迫られているように感じて重荷に感じてしまいますが、
最良の人生に向けて選択をするのですから、
本来はオモチャを買ってもらうときのように楽しい選択のはずなのです。

選択した後のことを想像して楽しくなった方を選んでみる
選択したと仮定して話を進めて相談してみる
マイナス面ではなくプラス面を重視する。

もしなにかに悩んだときに役に立てば幸いです。

私が会社を辞めたときに学んだことでした。


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キシは個人の行き先を案内する羅針盤的な役目を
私は船の漕ぎ方をお伝えする役目として記事を書き進めています。

そもそも現役医師の私がなぜこのようなプロジェクトを始めたのか、
結論から言うと、ちょっといいメシを食べよう、と思ったからです。

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