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#新人賞

【第5回】あなたはどっち?「全能神型作家」「憑依型作家」

【第5回】あなたはどっち?「全能神型作家」「憑依型作家」

 ここ最近は読者の方からの質問に頼り切りであったモノカキTIPSですけれども、今回はいつもの形式に戻りまして、僕が経験したことを元にしたお話でございます。
 さて、物語を作るにあたっては作家それぞれいろいろ種々様々で、あまりこう固定化された作り方はない、ということを申し上げてきたのですけれども、ある一部分にフォーカスすると、結構作家を大別できるのではないか、というものもあります。

 今回は、「全

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編集者が応募原稿を読むときに「重視しているところ」と「実は気にしないところ」【ポプラ社小説新人賞への道】

編集者が応募原稿を読むときに「重視しているところ」と「実は気にしないところ」【ポプラ社小説新人賞への道】

小説家デビューの登竜門「新人賞」。
それぞれの新人賞には傾向がある、ということは前回の記事で触れましたが、賞に応募したら選考を突破していかないといけません。

選考方法は出版社や新人賞によって異なりますが、多くは一次選考・二次選考・最終選考と段階を踏んで選考していきます。

ポプラ社小説新人賞も一次選考・二次選考・三次選考・最終選考という過程があり、一次選考から編集者が全ての原稿に目を通しています

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伸びる作家・伸びない作家の違い

伸びる作家・伸びない作家の違い

伸びる作家と伸びない作家の違いは何か――。
疑問に思う点であり、編集者としては、
なんとかその「要因」を探りたいと考えるものです。

同時期にデビューして、次々と作品を発表し、
ぐんぐん人気を伸ばしていく作家と、1冊出して鳴かず飛ばず、
その後もぽつりぽつりとしか売れない作家……。

おもしろいほどに、その違いははっきりと出てきます。
その要因は一体何なのか。
多くの作家をデビュー時期から見てきた

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「制限」が面白さを作る

「制限」が面白さを作る

小説は人生と同じ。
「制限」があるほど、燃え上がるんです。

小説における「制限」は、面白さを生み出します。
どういうことかというと、例えば恋愛でいうところの
「ロミジュリ効果」のようなものです。

普通の男女が好き合って、一緒になりました。
二人はとっても仲良し。終わり。
では、つまらないですよね?

惹かれ合う二人なのに、何らかの事情で、
一緒になることが許されない、
逢瀬を重ねることができな

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プロ作家になるために、一番大切なこと

プロ作家になるために、一番大切なこと

プロ作家になるために必要なのは、実は文才ではありません。
すごく意外に思うかもしれませんが、文才がなくてもプロになれます。

では、本当に大切なものは何か。
それは………

プロ作家でやっていくという、強い気持ちです。
いやいや、答えになってないよ、と思うかもしれません。

でも、本当の話です。
プロ作家になるのは「プロになる」という強い気持ちが一番大事です。
それさえあれば、なんとかなります。

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