【九郎とは】 大河ドラマ 「鎌倉殿の13人」 第20話
この二言で幕を開け、幕を閉じた40分だった。
どちらもきっと、義経が欲しかった一言。
業と同量の頼朝の悲しみが、伝わってくる。
血も涙もない采配も、塗りの首桶を抱きしめて泣き崩れるのも、どちらも本心。でも、公の自分と私的な自分とが相いれなかった時、頼朝は大義を選んだ。
これで頼朝は、益々死ぬことを許されなくなってしまった。それはそれで、死よりもしんどい道だろう。
モーツァルトのレクイエムを目の当たりにした、サリエリ景時。これ以上の戦略、自分には思いつけない。しかも相