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【嵐の前の静けさとは】 大河ドラマ 「鎌倉殿の13人」 第22話
上総介殿の一件が繰り返されなければ良いのですが
次なる粛清に向けてのお膳立ての回でした。高く飛ぶためにはしゃがまなければならないし、凄惨さを引き立てるには四方八方で起こる夫婦漫才的軽めで平和なシーンが効果的。
曽我兄弟の一件を、単なる親の敵討ちにせず、あれこれくっつけて一気に火種を増やしていく。点と点を結ぶ線の数がめちゃめちゃ多い。説明台詞があったのに、ところどころで迷子になりそうになりました。
頼朝に「気に入られた」工藤に対する曽我兄弟の仇討ちは、義政パパや比企の思惑でがんじがらめになっていく。
蒲殿が鎌倉殿であったなら、と。
頼朝が狙われているなどつゆ知らぬ時政は、曽我兄弟の仇討ちを「天晴れ」なこととする。レイヤー1。
岡崎義実と曽我兄弟は、工藤は見せかけのターゲットで、本丸は頼朝であると比企に明かす。
比企はその手前で、蒲殿にジャブを打っている。
御家人たちに再び謀反の気配がござる。
善児の働きでその動きをキャッチした景時が、義時にその旨を伝える。
まるでマダミスのようだ。
マダミスの始まりでは、自分が知っている情報範囲は限定されている。だから、別のカードを引くまでは他の人々と話しを重ね、腹を探り合うしかない。
思惑が、実は何層にも重なっていることは、表面を見ただけでは分からない。
前半で描かれた後鳥羽上皇崩御をすっかり忘れてしまうほど、物事の進み方が前後半でパッキリと分かれていた。
どちらに転んでも面白いことになってきたわ
ひなちゃんの件とか、全成さんの占いは半分しか当たらないとか、義時のむっつりは鎌倉中の知るところであるとかをぶっ込んで、気を緩ませるだけ緩ませといて、後半の畳みかけ具合が半端ない。
って、来週再来週で、登場人物ごっそりと消えていくんじゃなかろうか。
それくらい加速度的に進めていかないと、義時がいつまで経っても実権を握ることができないはずだ。
今のうちに、人が死ななかった回を喜んでおこう…
明日も良い日に。
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