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感想と実験・検証、調べ物を書き連ねる日記にします

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  • 読んだ本の感想まとめ

  • 雑談日記

    ぼーと考えたことを書いていきます。 抽象的な内容が多いと思います。

  • 読んだマンガの魅力をオタク的に語る

    今まで読んだマンガで、特にお気に入りの作品について感想を書いていきます。 目の付け所がおそらくオタク的で、読んで面白いかは不明です。

  • VR作品紹介

最近の記事

「乱読のセレンディピティ」の簡単なメモ

「思考の整理学」に続いて、久しぶりに読んでみました。 どうしても本を読むとなると、内容をしっかり理解しようと前のめりになりがち。 そんな焦る気持ちをやさしくなだめてくれたような気がします。 「思考の整理学」と被る内容も多く、メモの内容は少なめです。 従僕に英雄なし 人と関わるのは遠方の方が良い 本は買って読むべき タダより高い物はない 書評は難しい 同時代に評価することは難しく、後世での評価は別物になる やみくもに手あたり次第本を読む 好奇心に任せて乱読する 悪書

    • 「思考の整理学」の簡単なメモ

      外山滋比古さんの有名な著作「思考の整理学」を久しぶりに読み返しました。 今読んでもなかなか核心を突いた内容が多く、勉強になります。 自分で後から見返すためにも簡単なメモを作ってみました。 主題の抜粋が多く、ところどころ自分の解釈を加筆したり、順序を入れ替えて組み合わせたりしています。 気になる方は、是非本を購入して読んでみて下さい。 グライダー能力…知識を受動的に得る 飛行機能力…ものごとを発明・発見する →どちらも「翔べる」ように見える 道場…教え惜しみをして学習意欲を

      • 論理的であること

        論理的であることは学問でも社会でも多くの場面で必要とされます。 物事を体系立てて考え、課題を解決するには欠かせない能力だというのです。 確かに社会的に大きなインパクトを産む研究やコンサルティング、あとはいわゆる上流工程でこのキーワードを見かけます。 そういった成果を生み出してきたのは本当に論理性だったのか。 世の中にイノベーションを引き起こしてきた技術や概念は初めは馬鹿にされてきたといった旨の話をよく聞きます。 それらは成功した途端に持ち上げられ、最もらしい解説が添えら

        • 情けは人の為ならず、己の魂の為

          「自分の魂を満足させるために」 最近見かけた印象的なフレーズです。 その詳しい意味は述べられていませんでしたが、直感的に何を言いたいのか分かったような気がしました。 言語化するのに何かいい例は無いかと考えたところ、「お天道様」の概念が分かりやすいかもしれません。 このフレーズはそう頻繁に使うことはないものの、「お天道様に顔向けできない」と歴史ものなどで聞き覚えがある人は多いのではないでしょうか。 ここでいう「お天道様」こと太陽には様々な解釈をあてがうことが出来ます。 キリ

        「乱読のセレンディピティ」の簡単なメモ

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        記事

          白川郷の合掌造りが良い雰囲気だったのでVRにしてみた

          はじめに先日、大学時のサークルの友人らと白川郷に行ってきました。 のどかな合掌造りの佇まいに癒され、散策とグルメを中心にのんびりとした旅行で楽しかったです。 (詳しくはまた別記事にまとめたいと思います) 本題はここから。 素晴らしい観光地である白川郷ですが、場所柄あまりアクセスが良くありません。(車で京都から4・5時間かかりました) これだけ良い雰囲気なのになかなか気軽には行けない……。 悲しいので、個人的に楽しむ用途でVR化することにしました! →360度動画にしました

          白川郷の合掌造りが良い雰囲気だったのでVRにしてみた

          自分の日常生活を4つに分割してみる

          私はともすれば怠惰な生活に身を任せてしまい、虚無の日々を過ごしてしまいます。 それで平気ならまだしも罪悪感で勝手にダメージを受けるのは質が悪いもの。 ならば日常生活を管理しよう、と意気込んでこれまで数々の自己管理方法を打ち立てては失敗してきました。 だからと言って諦めはしません。 今回考えたやり方は日常生活の行動を4分割して、それぞれに一定のルールを科すという方針になります。 「みる」…小説・アニメ・映画・音楽・漫画などあらゆるコンテンツを視聴する 「つくる」…エンジニア

          自分の日常生活を4つに分割してみる

          「変化」していくためには「不変」なものが必要

          キーワードとして使い続けている「変化」を成し遂げるうえで、重要なことは何だろうとここ最近考えていました。 何を「変化」させていく必要があるだろうか? 「変化」していくためには何が必要なのだろうか? この2点は、自身の行く道を定めるためにも必要なことです。 変化にも主体的に変わるものと副次的に起きるものがあります。 技術などは学ぼうという意思が大いに作用します。一方で、会話の引き出しのようなソフトスキルは勉強で身につけるよりは、回数を重ねた結果伸びていく能力です。 あえて副

          「変化」していくためには「不変」なものが必要

          超歌舞伎の魅力は決して物珍しさだけではない

          先月末のニコニコ超会議で、1年越しに超歌舞伎「御伽草紙戀姿絵」が披露されました。今回はロミオとシンデレラがテーマ曲になります。回を増すごとに洗練されており、なかなか骨太な演出と脚本でした。 本作の生放送に加えて過去作も再放送、運営さんの大盤振る舞いのおかげで、全作品をGW中にじっくりと鑑賞することが出来ました。 時系列順に通して観ると、電話屋ことNTTさんの技術力の進化が見て取れます。ミクちゃんの相変わらずの麗しさ、癌から復帰された中村獅童さんの熱演にも驚かされました。 歌

          超歌舞伎の魅力は決して物珍しさだけではない

          スラムダンクの人物描写が眩しい

          GW中は実家に帰って、のんびりとしてしまいました。 ついつい甘えがちになってしまうのは良くないですね。 実家にある本や漫画は定期的に見返すのですが、今日はふと目についたスラムダンクに読み耽っていました。 読む度に感情移入する相手も着目点も変わり、少しずつ作品への解像度が上がっていく感覚を覚えます。 今回の一番の発見は、登場人物達のデフォルメについてでした。 普通、物語は全体の流れがあって、それを切り分けた各部分で作者の思い描いた役割を登場人物が果たしていくことで進展して

          スラムダンクの人物描写が眩しい

          律することの困難さ

          仏教や修験道で聞く修行は、宗教的意義ばかりに目が行きがちになります。何日間飲み食いを制限されて極限状態へ追い込むことによって、新たな境地へ……。精神と肉体双方の鍛錬が必要になり、あらゆる欲望を抑制しなければならない日々。 そんな過酷な実践とまではいかなくても自分を律することの難しさは日常でも実感することは多いです。 実際に私もこうして毎日何かしらの思考内容を文字に起こして記録しようと頑張っているわけですが、ふと忘れがちになってギリギリになってしまいます。 基本的に目移りの激

          律することの困難さ

          電子媒体は本当に文化財の保存に適しているのか

          私はデジタルアーカイブ化に携わってきました。 こういった活動の目的としては、歴史的資料のデジタル化による長期保存や活用が挙げられます。 スキャナーやカメラなどによる電子機器によって、版木や石版に紙といった媒体に刻まれた情報をデジタル的に再構築し、新たな電子媒体に保存します。 撮影現場で目の当たりにする文化財は、ほとんどが修復を必要とするほど傷んでいることも多かったです。 そのデジタル化には大いに価値があったと自信を持って言えます。 しかし、電子媒体として残すこと自体が

          電子媒体は本当に文化財の保存に適しているのか

          先端技術を説明するためのレトロニムの使い方

          私がVRに触れてきて興味深かったことにがあります。 いわゆるVR界隈では「VR空間」と「現実空間」の2つを暗黙の裡に使い分けて、みんな両方の入り混じった会話を難なくこなしているのです。 VR技術が登場するまではSF以外にそんな芸当は必要としなかったと考えると、こうした適応は後天的に起こるものであり、案外簡単にできるものかもしれません。 しかし、VRのような先端技術を紹介する相手が、皆して柔軟に受け入れてくれるとは限りません。私はパソコンの使い方にさえ疎い家族に説明するときに

          先端技術を説明するためのレトロニムの使い方

          知識VS経験

          よく言われる話で、知識と経験どちらが重要なのかといった論題があります。 「愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ」といった言葉は頻繁に引用されて、その時々で都合のいい解釈を与えられます。 果たして、実際のところどうなのでしょう。 画一的に評価を下せるものではないはずです。 誰を基準に考えるのか? 何を対象に考えるのか? どこを目標に定めるのか? 外部の要素はどのような状況か? あらゆる前提が下敷きになって結果的に最善手が生まれるのであり、さらにその戦略は己のみにあらず他者との組

          知識VS経験

          文化財は本当に残す価値があるのか

          私はデジタルアーカイブ化業務に2年携わり、寺社仏閣や博物館でスキャニングや撮影を行ってきました。 こういった活動の目的としては、歴史的資料のデジタル化による長期保存や活用が挙げられます。 たまに観光で目にする一般目線の感覚では、歴史的建造物は綺麗に保存されており、観光向けに整備されているのは当たり前のように思われることが多いですが、実際には上澄部分にしか当てはまりません。 歴史遺産的価値を持つ、あるいは観光資源として有用であれば、国や都道府県に頼らず独立してやっていけるく

          文化財は本当に残す価値があるのか