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耳鳴り潰し210(クッパの歌、背伸び、平均的父親)
前日の晩からこの日の朝にかけてのご飯時に「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を。娘が遊びに出かけている間に妻と息子と「名探偵ピカチュウ」を観る。ソニックから続けて、「日本のゲームを原作にしてハリウッドで映画化されたもの」三本連続となる。
マリオたちがカートを選ぶシーンでAC/DC「Thunderstruck」が流れ、一人ノリノリになって歌いもしたら娘に「おだまり」と怒られた。そしてクッパがピーチ姫への愛を歌うシーンで爆笑しつつ、いい曲だと感動もする。
序盤でマリオたちを襲った犬が、最後の場面でマリオたちを認めてうんうんと頷くシーンを、後で息子は真似していた。
「名探偵ピカチュウ」では、途中暴走するポケモンたちの暴れるシーンで息子が拒否反応を起こすのではと少し心配していたが、そこまででもなく。少し眠そうだった。ソニックほどノリノリではない。立て続けにハリウッド映画に触れ、SAVE THE CATの法則などが頭にちらつきつつも、いろいろと吸収する。子どもたちがいなかったら決して触れなかったであろう映画たちでもある。
先日途中まで観ていたブロリーの映画の続きを観る日を、息子はカレンダーに書き込んでいる。週明けの月曜日に。この土日にでも十分観れたのだが、「ご褒美だから」と言っていた。週明けの学校に行って疲れた報酬として考えているのだという。
息子との遊びの合間に、息子は壁に貼った漢字一覧表を眺めながら、自由帳にいろいろな文字を書いていた。今や私よりも丁寧で美しい字を書けるようになっている。八か月前は字の書けない幼稚園児だったのに。
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和室の電気の紐にも、思いっきり背伸びをすれば届くようになった。ロボットと怪獣人形を使ったごっこ遊びの際に、たびたび夜が訪れる設定なので、何度も電気を消す。通常-やや光量が落ちる-室内灯-消灯、と、完全に電気を消すには三回紐を引っ張らなければならない。ギリギリなので力の加減ができず、引っ張った後は大きく紐が揺れる。そのままではもう一度引っ張れないので、私に「紐が揺れるのを止めて」と頼んでくる。
そんなことが繰り返される。
すると私はどうするか。
日本の平均的な父親としての行動をこなす。
THE COLLECTORS「世界を止めて」を歌うのだ。
そして冷たい目で「いいから止めて」と息子に怒られる。
今日の一枚「愛の歌を熱唱する巨大な亀」
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