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藤田一波(智辯和歌山2年)
〜3月3日 19:00
令和の「リアル赤い彗星」
打っては稲妻のようなスピードで得点チャンスを切り拓き、守っても元二刀流で鳴らした弾丸バックホームを炸裂させる外野の守護神。
さすがは2度の中学日本一を経験しただけはある。
そんな黄金期の取手シニアを支え、赤い常勝軍団ではリードオフマンとしてチームを牽引するドラフト有力候補の1人。
それが、どこか往年のイチローをも彷彿させる藤田一波だ。
藤田一波:プロフィール
「ふじた かずは」2007年9月生まれ
千葉県野田市出身 右投げ左打ち
野田市立福田中学校(取手シニア)
176cm72kg 50m6.0秒
ポジション:外野手(センター)
一塁到達3.87秒(夏の和歌山2024vs田辺)
二塁到達7.54秒(夏の和歌山2024vs南陵)
マンガ以上の中学時代
小学生の頃から足が速く、地元・野田市の陸上大会でトップクラスの成績を収めていた藤田一波。
100m走で上位に名を連ねた一方、実はボール投げにも藤田同様の卓越した身体能力の持ち主がいた。
中学でチームメイトになる坂本慎太郎だ。
取手シニア2年時には、坂本と藤田の下級生二枚看板で春の中学日本一に輝いた。この時は1学年上の園田燿大(昌平)とバッテリーを組み、主砲には吉田大吾(星稜)を据える豪華な布陣を形成している。
そして中学3年時は、取手シニア初のジャイアンツカップ制覇。1学年下の荒井優聖が新たな女房役を務め、同じく1学年下の朝来友翔を加えた超強力投手陣で2年連続の栄冠を手にしている。
荒井と朝来らの代は中学3年時も春の全国選抜を制し、この2人は藤田と同じ智辯和歌山に進むことになるのも特筆すべき点だ。
一方の藤田と坂本は、2人揃ってU15侍ジャパンに選ばれ、ともにスタメンとして世界4位に貢献。さらに2人はリトルシニアの日本代表メンバーにも選出され、全米選手権7連覇という偉業にも貢献している。
同じチームから2人が日本代表に選出されること自体異例のなか、ともに主力選手として躍動するという、なかなか野球漫画の世界でも見られない伝説的ストーリーだ。
なおU15侍ジャパンの時は、のちに智辯和歌山で一緒になる渡邉颯人とチームメイト。リトルシニア日本代表では、今度のセンバツで相見える佐藤隆樹(青森山田)らとともに戦っている。
華々しき高校デビューから苦楽を経験
高校入学後は、智辯野球特有の「即1年生起用」の1人に抜擢され、バッチリ期待に応えた藤田一波。とはいえ当時の智辯和歌山といえば、センバツ出場直後だ。
まさにバリバリの主力陣が名を連ねるなか、藤田はチーム初戦の代打出場から結果を残し、次戦以降はスタメンの座を掴んでのけた。
特に準々決勝で魅せた5連続出塁がメディアで大々的に報じられ、一躍その名を知らしめている。
夏は伝説の高野山戦で代走として出場。悪夢と騒がれた初戦敗退の試合を、実はメンバー唯一の1年生で味わっているのが藤田だった。
続く秋は新チーム不動のリードオフマンとして和歌山特有の新人戦制覇に大貢献したが、本選ベスト4でまたも伏兵に惜敗。自身初の甲子園切符を逃す結果に終わった。
翌春は県大会こそ打撃不振に陥ったものの、チームは和歌山チャンピオンとして近畿大会に出場し僅差の準Vを果たす。
藤田はチーム2戦目からスタメンに返り咲き、近畿全3試合で安打をマーク。復調の兆しを見せつつ、この頃から2番固定の時期がしばらく続いた。
とまぁ、ここまで早足気味に振り返ってきたが、一旦ここで藤田のアナザーな一面にも触れておこう。
智辯史を変える関東越境パイオニア
かつての智辯和歌山といえば代々、地元の和歌山県出身者を中心とする関西圏のメンバーが集まる傾向にあった。
プロに進んだ主な歴代OBに挙げられる西川遥輝、岡田俊哉や東妻兄弟は、いずれも地元和歌山出身。
2021年の甲子園優勝投手として記憶に新しい中西聖輝(現:青学3年)は隣の奈良出身で、それこそ現任の中谷仁監督も和歌山が地元だ。
こうした前任の高嶋仁監督の時代から受け継がれてきた伝統が、藤田一波や渡邉颯人らの入学によって変わろうとしている。
藤田と渡邉は、前述の通りU15侍ジャパンでのチームメイトという間柄だ。
ともにスーパー1年生として早くから結果を出した2人の背中を追うように、藤田の後輩である取手シニアの荒井優聖と朝来友翔も続いた。
藤田と渡邉が今後さらなる活躍を見せれば、間違いなく関東圏出身の第1号となるだろう。
もちろん監督就任後、それまではなかった野球部寮を新設し、旧態の県外枠も撤廃した中谷仁氏ならではの発想とチャレンジ精神を抜きには語れないが。
藤田一波:全データ
そんな訳で藤田は2年夏以降、さならる成長を遂げていく。その過程で結成した福元聖矢との超強力1・2番コンビは、全国随一と言っても過言ではないほどの現チームを象徴する攻撃の代名詞だ。
総じて持ち前の脚力を生かした足技や守備範囲の広さはもちろん、三振数も極めて少ない。さらには優れた選球眼をもって、ここまで超高校級のハイアベレージまで記録している。
まさにイチローさながらのプレースタイルを地で行く男、それが全国制覇の鍵を握る藤田一波だ。
ここから先は全データとともに、藤田の足跡を見ていこう。
春季和歌山大会2023(準V)
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2月1日 19:00 〜 3月3日 19:00
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