丁寧に、誠実に、雑にしない
僕は別に物書きとして仕事をしてるわけでもないし、そんな仕事ができるだけの文筆能力もないとはおもっていますけど、こうやってnoteを毎日更新してます。
そんな毎日更新する中で、考えていることがあるので、それをまとめるために書こうと思うのですが、それを書くためには二人のnoteブロガー(徳力さんの記事から引用)の文章に触れたことから入ります。
声の聞こえるテキストを書きたい
乙武さんが年末(12/25)からnoteを始められました。
僕は乙武さんの「やさしさ」を感じさせてくれる物言いや、文章の書き方がスキで「noteを始める」と目にした際には、思わずうれしくなったのものです。
五体不満足を読んだとき、いわゆる障害者と呼ばれる人たちへの認識がガラリと音を立てて変わるような気がしたのを覚えてますし、大きく認識を変えてくれました。
僕は以前、書いた記事の中(「#すいません経営は本ではなく、場所でした」)で、「声が聞こえる文章と聞こえない文章がある」ということを書いてます。
正確にいえば、テキストから声が聞こえてくるような感じがする、というだけで、実際には声を聞いたことがある人もいれば、声を聞いたことがない人もいるので、その声に実体感があるわけではありません。
ただ、文章にはその人の"らしさ"が乗ってくるものだと思ってますし、これを書いてる僕も「そんな風に読んでもらえるようにしたいなぁ...」と、おぼろげながら考えてます。
noteの中でなら、それが可能な気もしていて、いろんブログサービスに登録しては記事を書いて、いまいち乗り切れなかった僕が毎日更新するようになったのは、紛れもなくnoteの潔さに「納得がいったから」に他なりません。
所狭しと並べられるバナー広告やアフィリエイトの数々が画面を大きく占有してしまっているテキストに出会うと、「うわぁ...」と思ってしまうんですが、noteにはそれがなく、テキストや画像で表現させてくれます。
テキスト上の声が聞き取りやすい状態になっている、ともいえますが、この状態をつくろうとした潔さが何よりも心地よかった。
そして、テキストを書く人のnoteを読ませてもらうと、声が聞こえそうなことが多いのがわかりました。
丁寧に自分の言葉を紡ぐことを繰り返すことで、もしかしたら、僕の声が呼んでる人に届けられるのかも知れない、と考えるとワクワクしたので、noteでの更新を毎日続けています。
そして、その気持ちをより強くさせてくれたのが、乙武さんのnoteへの登場というわけです。
できるだけ、僕は読ませてもらった記事については、自分なりに感想を載せて投稿するようにしてます。理由は簡単で「自分がされたらスゴくうれしいから」です。
乙武さん、Twitterのフォロワー数80万とか超えてるのに、すべてに対してリアクションしてくれていて、これを僕は丁寧な態度だなぁ、と思うとともに、素直にすごいと思っていて、ステキなことだと思ってます。
こんな風に乙武さんから毎回、直接、声をかけてもらえる、ということが良い時代だなぁ、という感想を抱くのですが、それとともに、そうすることができる乙武さんの「感情」に惹き込まれます。
それなもんだから、応援したいって気持ちが素直に、率直に湧いてくるんですね。
実際に会うとか会わないとかを越えて、コミュニケーションの障壁を乗り越えることができること、乗り越える素地を用意できることが乙武さんの魅力だと思ってます。
僕も誠実でいたい、なんて書いてしまうぐらいに誠実でいることに課題感というか、願望を抱いてるわけですが、乙武さんの丁寧な姿勢をみて、触れるたびに背中をピシッとしたくなることができてるわけです。
雑な場にしない
そして、もうひとり。
古賀史健さんの文章が、僕にとって決定的ともいえる、決意みたいなものを抱かせてくれたのと同時に、乙武さん同様、お腹に力を入れたくなるような心持ちにさせてくれました。
古賀さんがnoteへの投稿1000本となったことを受け、その「コツ」を記事にしたことを一言で表現していて、その一言に大きくうなずいたのです。
ひと言でいえば、ここを「雑な場」にしなかったからだ。
これはスゴく大切なことだよなぁ、なんて思うわけです。
時として、雑にしたくなる気持ちを抱いてしまうし、実際に読み返してみると「雑な文章」になってしまっていることもあるかもしれないけど、書いている最中の僕はいたって真剣だ。
noteという場所を雑な場所にしようとは思えない。
毎日続けているからそうなのではなくて、きちんと自分が整理できる場として用意しているから、毎日続けることができているんだと、古賀さんの文章を読むことで気づくことができました。
それだって、僕なりにnoteという場に対しての誠実な姿勢につながるだろうし、それ以上に、読んで下さる方々に対しての姿勢にもつながるのだと思ってます。
読んでくださっている方が少しでもいるのだということは、日々noteのダッシュボードで閲覧数をみながら感じてまして、本当にうれしく思ってます。
その数字を馬鹿みたいに増やすということを、戦略とか戦術を持ってやろうとなんてちっとも思えてなくて、読みたいと思える様な引き込み方ができればいいな、ぐらいにしか思ってません。
ただ、僕としては、毎日更新し続けるうえで、自分の態度をいい加減にしたくない、と思っているということと、それを気づかせてもらえる機会がnote内にあるということに、震えるぐらいに喜びを感じています。
この記事のタイトルは、僕の生きる指標みたいなものです。数値化しろって言われてもできませんし、するつもりもありません。あくまでも僕の姿勢の話です。
こうやって書いてるテキストが、もしかしたら、僕の声を届ける場所にできるのかも知れないのであれば、そんな姿勢を保ち続けていたいし、それができる人でいたいのだと強く思います。
書いた人:遠藤 涼介(Twitterアカウント)