第6章 『「誰が星の王子さまを殺したのか」の書評』へのコメント
安冨歩『誰が星の王子さまを殺したのか――モラル・ハラスメントの罠』(明石書店)に対する吉成学人さんの書評へのコメントです。
『誰が星の王子さまを殺したのか――モラル・ハラスメントの罠』は、安冨先生が、東大な人(『ハラスメントは連鎖する』の共著者など)や、元奥さま、親御さまとのご経験で受けたモラル・ハラスメント、そしてそこからの解脱を経られ、サン=テグジュペリ『星の王子さま』から「モラル・ハラスメント」のありようを見事に読み取られた作品ですね。
専門家によってサン=テグジュペリ研究が多くされている中で、安冨先生の同書の内容は斬新で、ご本人もお気に入りの本とのことです。
安冨先生ご自身が『誰が星の王子さまを殺したのか』を解説された記事や動画があります。
ブログにも、読者の方によるいくつもの書評や感想がありますね。
私の場合、『誰が星の王子さまを殺したのか』を読んだのは、もう何年も前のことです〔注:2015年に購入したことが、amazonの購入履歴にありました〕。実際のところ、当時は内容にあまりピンとは来ておりませんでした。今年になって、『複雑さを生きる』を読み、付属の特典動画を視聴し、『誰が星の王子さまを殺したのか』を再読して、ようやく、安冨先生が意図したことが腑に落ちたのでした。
数年前から『生きる技法』を何度も読みまして、それからというもの、私に罪悪感を感じさせようとモラル・ハラスメントを仕掛けてくる意図が(加害者自身は意識していない場合が多いです)はっきりわかるようになるとともに、そういう加害者が別の被害者へモラル・ハラスメントを仕掛けているのも、そうだと理解できるようになりました。されている方は、なかなかそうとは認識できないですので、折に触れて被害者の方とともに語ることで、多少は事態の改善にもつながっているように感じます。
『生きる技法』もですが、『誰が星の王子さまを殺したのか』を読み、モラル・ハラスメントとの戦い方が分かったうえで生きることが、とても重要ですね。
なお、以下のYouTubeで、スポーツジャーナリストの宮嶋泰子さんにインタビューされている安冨先生の動画があり、『誰が星の王子さまを殺したのか』にも触れられております。ご参考まで。
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