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本に関するコラム

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目次読書と”最大公約数のネコ”の関係

目次読書と”最大公約数のネコ”の関係

企画編集部の西藤です。

前回は、積ん読が起きてしまう原因や、
積ん読になってしまった方へのアドバイスをお話しました。

前回の記事はこちら
→ 積ん読もまた読書のうち

今回は、より読書の濃度を上げる「目次読書」についてです。
目次読書の話をする前に、記憶の話について少々お付き合いください。

みなさんにネコの顔を描いてもらったとき、
おそらくほとんどのひとが似たり寄ったりのネコを描くでしょう。

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積ん読もまた読書のうち

積ん読もまた読書のうち

企画編集部の西藤です。

前回は本の読み方が
ひと通りではないことをお伝えしました。

前回の記事はこちら
→ 読み方百景

本が一部の特権階級にしか許されていなかった
大昔ならともかく、今は安価に、しかも一生かかっても
読みきれないほどの本が入手できる時代。

一冊でも多くの本に触れるため、
速読で読みこなしていく方法があるでしょう。

 
そうかと思えば、一、二冊の本をじっくりと、それも最初か

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読み方百景

読み方百景

編集部の西藤 太郎です。

本というメディアは「読む」ことしかできません。

確かに、ページに書き込みをしたり、
何かの重しとしたりする使い方がないわけではありませんが、
それはひとまず脇に置いておきましょう。
 
ところが、たったひとつの「読む」ことについて、
どう読めばいいのかという禅問答のような議論が起こります。

今日はそんな「読む」ことについてお話したいと思います。

 
本を、最初から

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変わらないからこそ、分かる成長と変化

変わらないからこそ、分かる成長と変化

編集部の西藤です、

今回は、自分の変化・成長を
『本』を通じて知る、というコラムをお届けします。

変わらないからこそ、見えてくるものがあります。

歌は世につれ、世は歌につれ、といいます。

歌に限らず、この世の森羅万象は互いに影響しあい、
反響しあい、変化、変転、転変してゆきます。

「有為転変」は
往古の文芸『太平記』にも登場する言葉です。

本と読者のあいだにもそうしたレゾナンスは
確か

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