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ウェルビーイング:マネジャーのための向上ガイド② - 傾聴スキルの習慣化とその効果 -「傾聴: 思いやりをもって聴く力©」オンライン講習 ご案内 #11
傾聴スキルを習慣化することで、マネジャーはチームのウェルビーイングをどのように向上させるのでしょうか。本記事では傾聴スキルの実践方法とその効果について具体的に探ります。プロフェッショナルな視点から解説することで、あなたがマネジャーとして、また一人の人間として、他者への理解を深めるための具体的な方法をご紹介します。
2023年2月1日より、マネジャー対象オンライン講習「傾聴 : 思いやりをもって聴く力©」を提供しています。
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マネジャーのためのウェルビーイング向上ガイド:傾聴スキルの習慣化とその効果
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前回「ウェルビーイング:マネジャーのための向上ガイド①思いやりのある聴く力を磨こう」本記事は、続編です。
マネジャーの役割は多岐にわたりますが、その中で特に重要なのが、チームのウェルビーイングを確保することです。ウェルビーイングを高める方法の一つとして、傾聴スキルの実践があります。
本記事では、傾聴スキルの習慣化がどのようにしてマネジャーやチームのウェルビーイングを高めるのか、その実践方法と効果について詳しく解説します。
傾聴スキルの習慣化
マネジャーとして対話を通じて成果を生み出すための重要な手段は、傾聴スキルを習慣化することです。「傾聴:思いやりをもって聴く力」オンライン講習では、チームメンバーの言葉をただ聞くだけでなく、その背後にある感情や動機を理解する力を育てます。
聴く力はコミュニケーションの一部であり、コミュニケーションを深め、繰り返し行うことで自然と身につく習慣となります。この習慣化は「21/90ルール」を念頭に置くと効果です。このルールは新しい習慣を形成するためには、その行動を連続で21日間行う必要があり、90日間続けることでその行動はライフスタイルの一部となる、という理論[1]です。
具体的には、次のような方法で傾聴スキルを習慣化することが可能です:
オープンエンドの質問(回答に制約を設けない質問)を使う: 相手に対して詳細を語る機会を与え、あなたが理解を深めるための情報を提供します。
この質問スキルを毎日のコミュニケーションに積極的に取り入れ、21日間続けてみましょう。
共感を示す: 相手の感情に共感し、それを言葉で明確に示すことで、相手が感じていることを理解しようとするあなたの意志を伝えます。日々の対話の中で相手の視点に立つことを心掛け、これも21日間続けてみてください。
非言語的な信号を読む: 言葉だけでなく、ボディランゲージや顔の表情も情報を伝えます。これらの非言語的な信号を読むことで、相手の本当の感情や意図を理解することができます。これにも同じく21日間の継続を目指しましょう。
これらのスキルをそれぞれ90日間継続することで、傾聴スキルはあなたの日常生活に根ざしたものとなり、結果としてチーム全体のウェルビーイングが向上する可能性があります。
「傾聴:思いやりをもって聴く力©」オンライン講習では、21/90ルールを基に、参加者が傾聴スキルを3週間で習慣化するためのステップをご提供しています。
これらの習慣化の手法を実践することで、思いやりのある傾聴力はあなたの二の腕となり、人々とのより深い結びつきを築く道具となります。マネジャーとしての効果的なリーダーシップが向上し、組織全体のパフォーマンスとウェルビーイングが高まるでしょう。
傾聴/聴く力のスキルを身につける詳細は第6回~第12回をご参照ください⇓
傾聴スキルの実践とその効果
傾聴スキルの実践は、マネジャーがチームメンバーとの関係を深め、ウェルビーイングを高めるための強力な手段です。社会心理学者カール・ロジャーズの研究は、他者の感情や経験を理解し、尊重することで、相手は自己同一性を実現しやすくなります[2]。これにより、相手のウェルビーイングも向上します。
例えば、エモーショナル・インテリジェンス/EI(感情的知性)の専門家であるダニエル・ゴールマン氏は聴く力が他者への共感を高めるだけでなく、コミュニケーションの質を向上させると指摘しています[3]。
彼は聴く力を「社会的スキル」の一部として分類し、エモーショナル・インテリジェンスの5つの主要な要素(自己認識、自己抑制、動機付け、共感性、社会的スキル)の一つと認識しています。
聴く力はチーム全体のパフォーマンスにも影響を及ぼします。2016年に行われた研究によれば、マネジャーが従業員の意見や感情に対して傾聴することで、従業員の職場への満足度が向上し、生産性が高まることが示されています[4]。従業員が自分の意見が尊重され、理解されていると感じることで、より積極的に仕事に取り組む傾向があるためです。
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傾聴スキルと習慣化の重要性
本記事を通じて、傾聴スキルがマネジャーの役割にどのように結びついているかを理解いただけたことでしょう。傾聴スキルの「習慣化」はマネジャーとチームメンバーとのコミュニケーションを強化し、チーム全体のウェルビーイングを向上させる一方で、個々のチームメンバーが自身の潜在能力を最大限に引き出すための支援を提供します。
本記事がマネジャーの皆さんの傾聴スキル習慣化の理解と実践のための一助となることを願っています。傾聴スキルを磨き、チームメンバーとの信頼関係を深め、ウェルビーイングを高める積極的なステップを踏み出すことで、あなたのリーダーシップが新たな高みに達することを確信しています。
人格は繰り返し行うことの集大成である。それ故、秀でるためには、一度の行動ではなく習慣が必要である。 ー アリストテレス ー
参考文献
[1] Lally, P., van Jaarsveld, C. H. M., Potts, H. W. W., & Wardle, J. (2010). How are habits formed: Modelling habit formation in the real world. European Journal of Social Psychology, 40(6), 998–009. https://doi.org/10.1002/ejsp.674
[2] ロジャーズ クライエント中心療法新版 | 有斐閣 (yuhikaku.co.jp)
[3] エモーショナル・インテリジェンス(EQ):優れたリーダーに必要な能力 The Explainer | リーダーシップ|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
[4] Burgoon, Judee K., Guerrero, Laura K., Floyd, Kory. (2016). Nonverbal Communication. Routledge(原文のみ)
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傾聴:思いやりをもって聴く力 | コミュニケーションの革新 (diarymentorhara.com)
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対話力を高める「傾聴」を3週間で習慣化。マネジャー向けオンライン講習「傾聴: 思いやりをもって聴く力」を提供開始|H&Cのプレスリリース (prtimes.jp)
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