二次○○・三次○○という表現 +
仲間内の会話の中でならともかく、テレビの報道などであまりに乱発されているようで気になるフレーズって思いあたりませんか?
それは概ね〔主観〕や〔自分の好み〕によるものであることが多いのかもしれませんが、ひとたび気になりだすと、その「くどさ」に嫌気がさす心情に近づいてしまうものが時々あります。
でも、決して「何となく気に食わぬ🤬」などではなく、それなりの判断の根拠があってこそ、ではあるのです…
主にテレビニュースなどで多く用いられる語句です。
『二次○○・三次○○』 ---
○○に入るものとして何を想起しますか?
近年の社会情勢・地球環境を鑑みるに、《災害》もしくは《感染》という人が98%以上になるのではないでしょうか。
では、報道やネット記事で見聞きしたその【用語】を、ご自身がさらに会話に盛り込んで使用するような場面はありますか?
もしそうなら、その【意味】を的確に分かった上で、展開していますか?
他人同士の会話に関し、「間違っている」などと口出しや指摘をする意志や権限は、もちろん当方には無いのでどうでもよいことなのですが、マスメディアがやたらと連発する状況に対しては、どうしても気になってしまいます。
それは単に国語的な話だと片付けてしまえば、学者でもない一端の素人がnoteで”ほざいても”仕方ないですし、「言葉の変化」というものは否めないので、ありふれた議論で終わってしまいます。
では、どういった観点での提起か…
「有意義でないその語句を使い過ぎじゃないないでしょうか?」「ただ使いたいだけなのでは?」という感想になっていて、個人的な希望を言うとすれば、「やっぱりそれ、省きませんか?」というお話です📖
◆ その語句、付けなきゃダメですか? ◆
《二次感染・三次感染》
”当初”しきりに付けられていました。後に収まった感あり。
ただ単に「感染」じゃだめなのでしょうか?
【通常、食物内にのみ存在する細菌がヒトに寄生した】~【その保菌者であるヒトからまた別のヒトにうつるものなのかどうか?あるいはそれは起こり得ないのか】という研究領域においては、『二次感染』という語句が適用され得るのだと思います。一次とは大きく意味が変わるからです。
その他例えば、二人目・三人目になってくると毒性が弱まってくることが分かっているとかなら、次数を添える意義があるでしょう。
ヒト/ヒト感染が分かっている段において、市民が気にするべき「予防心得」に関しては、それが2人目なのか3人目なのかはどうでもよいことなのでは? ただ「保菌者からうつるか否か」というのが命題。
それを『二次感染/三次感染』などと、あたかも必須であるかのように頭に添えてくることに、本質的無意味さと強調態度への違和感とを抱きます😫
文脈の構成者や発言者が「用語を使いたがっているのでは?」という気がしてしまいます。あくまで主観ですが('◇')ゞ
《二次災害・三次災害》
台風や地震などの自然災害がひとたび発生した後、そこから派生して人々に新たに降り注ぐ災害のこと、ですね。これがかなり広義に用いられ過ぎであるように感じます。
主な適切例としては【台風の後の土砂崩れ】です。台風=強い風と大量の雨 です。これが直接的にもたらすわけではなく間接的に大いに原因となり、かつ、副次的な出来事として因果関係が強いため、『二次災害』だと言えます。
他方で、実状の語法はどうでしょうか。様々な事象に対して関連性を結び付けて、もちろん「全く無関係であるとは言えない」事柄が多くはありますが、なんでもかんでも『二次災害』と呼び過ぎであるように思います。
本災による直接的な被害であるにもかかわらず『二次災害』と呼ぶことで成り下げてしまったり、逆に間接的事象に対しても『災害』と位置付けてしまう(下記の”新用語”は除く)ことがあったり、濫用感があるように思います。
※被災された方の心情も考え、具体例を示すのは控えさせてください🙏
ご存知の方もおられるでしょうが、
『第二の災害』 - 主な例:被災地に届けられた善意の救援物資が、より被災地を混乱させること
という概念があります。これが生まれた以降は、それとの区別ができておらず、二次・三次の語を使いたがっているようにも感じます。
※当方の勝手な想像ですが、何でもかんでも『二次災害』と呼んでしまう風潮に違和感を持った人が、区別させるために考え付いた語句であるような気がします
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『バタフライ効果』という用語がありますが、つまりは、世の中のあらゆることは互いに干渉し、影響を及ぼし合っているわけです。経済的な類などが特にそうですね。
現在の報道用語の傾向でこれほどまでに二次・三次を付けていくならば、それこそ”かけ離れた”現象に対しても『四次○○だ』だの『六次○○だ』だのと”こじつける”ことを迎合することになりかねません🙅
それとは逆の様相にある実態への「気付き」が、本noteでしばしば提起していること、ですよね。つまり、上述のような風潮・方針の中で、「副作用に配慮が及んでいない振る舞いや方針決定」が実社会には多いように思います。
かかる”チグハグ感”が気になるポイントであり、本稿の主旨なのですが、皆さんにとってはどうでしょうか?
少なくとも、「真意についてあまり考えたことのない流行りの用語を気安く口走っていないか」について、少し気をつけた方がよいように思います🙋
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余談ですが、タレントの妊娠や出産のニュースにおいて、『第一子となる女児』と、ほとんどもれなく頭に沿えられる語句があることに対し、なんとなく聞き心地が悪いのは当方だけでしょうか…
⇒要らないと思います(-_-;)
何故にそこまで添えたがるのか、意外性を超越してむしろ感心に近いです🤔
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