スマホ&運転の功罪 +
前稿は、【駅コンコースなど、人通りの多い公共スペースでの振る舞いについて🚉】のイメージで展開しましたが、今回は【自動車運転時においてはどうか🚙】を展開します。
論点は共通しています。さて、どのような着眼でしょうか。
道路交通法が改正され、「(スマホなどを使い)ながら運転」の罰則が強化されました(2019/12/01~)。
『反則金と違反点数が従来の3倍となった』とのことですが、『現場での裁量に左右される』とのニュアンスも感じられ、〔立証難〕〔おとぼけ〕〔はぐらかし〕のような言葉が浮かびます。路上で監視カメラを向けて取り締まりをしない限りは…とも思えます。
今回の提起は意気込みが強く、是非ともより多くの人を巻き込んで交わしたいと思っています。ご家族やお知り合いの方々とも議論して頂ければ嬉しいです🙇
交通事故数統計資料によると、ここ十数年減少傾向にある、といえます。その主な理由として
①自動車の安全性能の向上(*1)
②交通状況の整備・向上
③携帯電話等モバイル機器の操作や飲酒に関連する取り締まり強化/罰則厳格化
という説明を見掛けますが(*2)、交通実状を観察する限り、
③の【罰則強化で効果大とは到底思えない】
という話をしたいと思います。
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「運転時には一切スマホに触れない・見ない」を徹底できるような『完璧なモラルホルダー』がいると思いますか?「警察に見られていないし」の心がどこかにあるはずです。例えば、夫婦や家族で同乗する時には「見ることはない」と思っても、一人乗車の時は実際どうなのでしょう?🤔
ここでそのような『心理』の話に主眼をおこうとしているのではないのですが、客観的に周囲を観察してみますと、未だに”ながらスマホ”率は相当に高いです。法改正前とあまり変わっていないようにも感じます。
例えば、幹線道路を通る車の運転席を、陸橋(歩道橋)などを数段登ってやや高い位置から(=膝の上までも)見てみると、職業ドライバー/私用問わず、偽りない実態が見えます🔎
時々見掛ける【アンケート結果】の類は、真実が反映されていないことは明らか
です。
仮にその【実際には多くの人がスマホを見る】との事実を認めて頂いたとして、次の疑念浮上です。
「それなのになぜ事故は増えないの?」
--- それが当方の”目のつけどころ”なわけです。
⇒皆さんの中にも「仮説」を立てられる方がおられるかと思いますが、その〔一要素〕については以下です。
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人々にとって「今スマホ!」感があまりにも優位にされすぎているがために、何よりも「スマホいじり」が全ての中心にあり「適切なスピードで速やかに移動する」が二の次になっている(*3)。
つまり「それほど危険にならない(=最優先のスマホができる)程度の慎重な低速度で運転するようになった」から、むしろ事故は起きない、と分析しています(p_-)
⇒表題を”功罪”とした所以がわかりましたか?
幸も不幸も、総じて安全か否かは別として、事故は減っているのです⤵
運転中、【前を走る車がやたらと遅い】 --- そんな場面が昔よりかなり増えた、とつくづく思います。それは「のんびり運転をしている高齢者率が上がったから」ではなく、上述の”安全運転”をしているから、ばかりです。
この点を考慮すると、『ながら運転は危険です』とは本質的には適切だとは言えなくなります。自分は事故しない/実際減っている=「危険じゃないでしょ?私らこれほどしてるのに(笑)」と言われかねないし、一理あります。
むしろ『迷惑』要素が顕著かつ的確なわけです。
⇒この観点はmy note で繰り返し掲げています。
そして、いつも思う残念なこと。
今こうやって読んで頂いた方においては、上述のような「不適切な振る舞い」をしないような人ばかりであり、意識を向けて欲しい人はこんなもの読まない🙅
--- という実状、ですね💦
なので、”草の根作戦”的に何度も類似懸案を提起📖し、
貴方の”気付き”を呼び覚まし、多少なりとも合点されたならばさらに広く伝えて
頂けるよう、呼び掛けに努めていきます💪
(*1)被害軽減ブレーキや車線逸脱警報装置
(*2)高齢者の増加という逆の要素も無視できません
(*3)「運転しながらスマホ」ではなく「スマホしながら運転」の方が充分に妥当です。ゆとりのない忙(せわ)しない世の中でありながら…
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