菓子袋の切り口のデザイン - 左利き⑦ +
今回、目を向けるのは、かなり”狭い領域”です🔎
お菓子の、主に個装袋の隅に小さく書かれた文字について、ですが、あまり意識したことはないですよね?
本稿でいくつかの例を順に見ていきますが、いずれも、【両手でつまんで、縦方向に裂くように開ける】という動作に際して、のお話です📖
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〔OPEN〕または〔あけくち〕という言葉が表示されていることが多いですね🤭
でも実際には、(このようなお菓子の袋の場合は特に)
【この場所限定である≒他の位置だと「手切れが悪い」】というわけではない
ことの方が多く、「わざわざ表示しなくても…」と思ったことがあるのは当方だけではないのだと思いますが(笑)、その点は置いておいて。
〔OPEN〕と示されているのが一ヶ所のみの場合(①)、向かって右上の位置になっているかと思います。充分多くの事例を調査したわけではないですが、まぁおそらくそうでしょう。
ここから推察される要件は、【左手で固定するように掴み、その右側をつまんだ右手を下方向に動かして裂く】という左右連携、すなわち、
利き手=右であることを想定した設計なのだということです。
(1)左利きの人がこの場面では右手で裂いたり
(2)左利きの人が表示を無視して反対サイドで左手で裂いたり
(3)右利きであっても、当該「裂く動作」は左手の方がしやすかったり
どれでも概ね支障無くクリアできそうですが、『限定的』感を醸し出しているデザインに対しては、やはり少し残念です🤢
◆ (2)のイメージ ◆
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前述した展開から、「なんでここでなきゃならないの?😤」との不平を言おうとしているわけではありません。
表示目的の一つとして、
【作業後の袋の開封状態を”安定的に”する目的で推奨される位置】にすぎない、
と受け止めることもできます💡
でも、以下のような例を発見すると、少しだけ心象に変化が生まれます。
《②右手限定感を排除したデザイン》
〔右上〕に表示あり。同時に反対サイドにも表示あり
~ これはつまり〔左上〕のこと
⇒ 左利きの人にも配慮?
+++ 裏側の、綴じ合わせた部分から「余り出たの素材」ごと切り裂かなくてもよいようにと、折り重ねた側と反対の方に〔OPEN〕サイドを”指定”する意図(≒配慮/仕向け)があるのかもしれません🤔 ※未調査推測
《③どうしても右手で開けさせたいのか!
なデザイン》
前面。上下二ヶ所
点対称なので、いずれも〔右上〕
おっ! 裏側にも🤔
同じく上下二ヶ所に〔OPEN〕
位置関係をじっくりと眺めてみると…つまりは4隅どこからでも開けられる、という解釈になるけれど --- 😲⚠
ことごとく〔右上〕!!
すご~く懇切丁寧に4か所も〔OPEN〕と印刷を施してくれているのに、
・【結局どこを切ってもok】の意味を含んでおきながら
・【右手切りへの執着】もある
という点には感心さえ覚えます🙄
+++ どの商品も美味しいです👍
皆さんが発見(p_-)したことのある「類似例」にはどのようなものがありますか?
*** 左利き前編&お菓子関連稿のご紹介🙇 ***
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