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2つの国の年収対比のデザイン

 テレビ出演も多くて知名度が高く、そのニュース解説が「分かりやすい」との評判が長年続いている人気のジャーナリスト、と言えば池上彰氏を連想する人が多いでしょうか。とある番組から📺

 《経済的に発展する東南アジア》として、日本とタイの比較する目線でポイントをいくつか展開。
~『日本よりタイの方が稼げる!?』という副題が付けられていました😮

《日本とタイの年収比較 - 大企業を中心に調査》
経済産業省が作成

 何せ、タイでは物価が上がっているそうです⤴
 その情勢については本稿の着目点の範囲では関係無い(「昔ほど安くはないため収入が必要」の点を頭の片隅に📖)のですが、ともかく《年収比較》ではタイの方が大いに伸長している様子が見て取れる資料例が示され、上のグラフは横軸が〔役職〕になっています👀

◆平社員のような下っ端のうちは日本の方がやや高い
◆上職になると大小関係が逆転して、タイの方は大いに上昇する
という特徴が見て取れます🔍

 つまり、《幹部は高収入》という解釈で誤りはありません👌

 

 ここまでで、そのまま【誇張の無い事実】として受け取り、日本で賃金労働している私たちが「タイって羨ましい!」だの「(諸々の条件が揃うならば)タイで就職したい!」とか、「日本企業はなんてことだ👊」のような心象になりますか?
~そんな〔感想〕〔評価〕に駆り立てられる資料ではない、ですよね?たぶん🙄

 

 で、番組の説明は続きます📺

経済産業省はこの差について【日本は優秀な人材に対して適切な報酬が支払われていない】という言い方をしている

と🎤

『優秀な人にはどんどん報酬を出そうじゃないか』

 

 

 う~ん、なんだこの違和感は・・・🥴

 

◆もし仮に物価水準が同じだとしたならば、《一般的な課長》以下は日本の方が上ではないか!
~経営職に就く等、幹部にならないかぎり、【タイの方が高い】の要素があてはまらない ※就社した全体のうちのごく一部
◆横軸はあくまで〔役職〕ごとに区分しているにすぎないのであって、優秀=高い役職 が前提とされてしまっている

 

 そのような評価軸から入った統計資料を見せられても、「こんな日本企業はイヤだ! 是正されるべき!」と思う国内労働者ははたして如何ほど居るのだろうか🤔
 これまた「本質外しな論点である」ことに気付きそうな人が少なくないように思うのですが、いかがでしょうか。

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

 あと、個人的に引っ掛かったのはもう一つ。

 上記に続けて挙げられていた問題指摘点とは、『日本企業は昇進する年齢が遅い』と?😑 

 そもそも、企業各々の体系・体制によって、早々に猫も杓子も〔課長〕の肩書が付いたり、組織が〔課〕単位で構成されていてそのリーダー1名のみを指す〔課長〕という国語的意味が適用されていなかったり・・・呼び方なんて他国と比較する以前に国内企業間で大いに異なるのでは?🤣🤣
 

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