『絶対』は絶対だというデザイン
医療系のドラマは多いですね。その中のひとつ、『ナイトドクター』。
前回のを録画して視聴したのですが、先週のmy note と重なっているように感じ、本稿を書き始めています✍
my note の内容を想起させるセリフがありました。
着眼点は以下です。
①あり得る
②出来うるかぎり⇒できるかぎり
③絶対
患者に対し、治療や手術をします👨⚕️
軽微なものもあれば、成功率/好転可能性が低めになってしまう類のものもある、でしょう。
望ましくない結果になってしまうことも『あり得る』わけです。
その際に医者が使う言葉に関する〔心得〕はあるのでしょうか。
先のドラマ内でのセリフを引用すると以下のような例がありました。
医者A:(患者に対して)絶対に助けますから!
********
医者B:患者やその家族の前で『絶対に助ける』などと二度と口にするな
医者A:あの母親すごく不安そうだったから
医者B:医療に『絶対』は無い。それくらいお前でも分かるだろ
医者A:それは・・・そうですけど…
医者Bは経験に基づいています。それは、
母親:息子は助かるんですよね?また元気になれるんですよね?
医者B:必ず助けます
******** 鋭意治療にあたった結果…
「息子」には後遺症が。
母親に『約束が違う』と訴えられた。
そのような経験をしているか否か、ではないように思います。
〔語句〕には、捉え方、というより【ニュアンスや深さが人によって異なる】ということが伴うため、常に意識的になる必要がありますね。
医者Bは、『絶対』よりも弱い『必ず』を使ったにすぎない。
もちろん当方は”医療素人”ですので深いことは言及できませんが、一般生活人としての日常で、『絶対』との表現に対する慎重さを保つ、いや使わないように心得ています。
医療現場のみならず、一般的なあらゆるシーンにて。
『絶対にする』の代わりとして望ましい例とは?
◆最善を尽くします。
◆できるかぎりのことをします。
等なのですが、
「できるかぎり」ってそんな曖昧な…
との反応は(当該ドラマの回想シーンでもみられ)”弱さ”を伴うためか、
気安く『絶対』を使ってしまう人が多い
ことには憂慮します。『絶対』が持つ覇気や確実性を軽視するような傾向が大いに目立ちます。
~概ね「深い思考は伴っていないだけ」かとは思いますが…(◎_◎;)
例えば、クイズ番組などで【アンケート結果としてどのような回答が多かったか】を予想して答えるような(不確実性の高い)例においても、「絶対これだと思う!」と発言してしまう例があまりに多くなっていますね。
(医療やビジネスのようなお堅い場面のみならず)幅広いシーンで、差し控えておいた方がよいのではなかろうか?
とは、当方が若い頃から長年にわたって危惧してきていることですので、ご参考まで🙇
◆『絶対』を口にしない”頼りなさ”
よりも、
◆『絶対』と断言したくせに…
という展開になった場合の裏切り度、の方が影響が大きくなりがちでもあり、「命をかけて」とは言わないのと同等に捉えてもよいのかな、と。
☆冒頭のドラマでは、『できうるかぎり』ではなく『できるかぎり』となっていました👌
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