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気になる用語について⑩ - ダイナミック・プライシング

 比較的”目新しい”用語、でしょうか。
 その意味について簡単に述べるならば、【モノやサービスの値段を一定にするのではなく時期/タイミングに応じて変化させる、という、供給側の施策】のことです📈
 

ダイナミック・プライシング
≒『変動料金制』『動的価格設定』

 貴方も心当たりありますよね?
 どのような例が真っ先に思い浮かびますか?

 「時期/タイミング」と書きましたが、それよりも「需要」とする方が適切だという実状かもしれませんね。

 「供給側の施策」と書きましたが、「価格を調整する仕組み」と和らげるべきだという人もいるでしょうか。

 この〔用語〕もやはり多義的なのです。捉える角度や、授受の立場によって、ニュアンスが大きく変わることがあります。
 供給側にとって(売上拡大ならまだしも)利益向上を叶えるための…という主旨になってしまうとそれはすなわち、(私たちの多くが居る立場の)利用者/購入者にとっての苦境でしかないですよね!😱

 

 冒頭で"?"を付けてアンケート的な質問をしましたが、典型例を挙げて展開すると、この記事でピンポイントにその事業分野を批判しているように受け止められかねないため、そこに踏み込むのは差し控えようと思います😅

 ということで、やんわりと濁しながら、以下進めます✍


 〔経済〕についての思考が比較的深い当方としては、『ダイナミック・プライシング』の考え方は基本的に賛成です。〔最適化〕に近づくことに間違いないからです。
 でも、ここでは、本質思考の方をより前面に、重要視したいところ。

 【需要に応じて】と言ってしまうと、利用者としては”足元を見られている””ぼったくり”に他なりません。その顛末の一部分に着目するとカルテルが生じた場合と大差無い様相も感じてしまいます。
 「金に糸目を付けぬ」裕福な人が得をする社会を歓迎するなんて、自身がそのような立場(=お金持ち💴)であるからこそ、に限定されることに異議を唱える人は居ないでしょう。
 財力が不足する者には需要する権利が無い、と😵‍💫

 【高く設定しても売れるから】という〔需給〕の論理は、売り手側が手堅く儲けるために心得ておきたい要件で、win-winではない一方的な「戦略」なのであって、『ダイナミック・プライシング』適用の有効性については買い手には伏せておくべき/歓迎されない”筋違いな”論点である、ということへの気づきが弱い《用語紹介場面》が多いようで引っ掛かります。
 つまり、事業者ばかりが集まるビジネスセミナーのような場で示唆するのはよいでしょう。ですが、一般消費者の方が主体で視聴するメディア放送などで当該”足元見る”系の方の『ダイナミック・プライシング』について説明してしまう展開と、それを見ても(搾取されていることへの自覚なく)感心しきりになってしまう受け手の鈍さとは、はたしていかがなものか・・・🥴

 

 代わりに、異なる角度から👀

 例えば、【殺到すると事故のおそれが高まったり、結局顧客満足が低下しかねないから】のような判断の根拠に基づいている場合に、《繁忙期にこれを適用して高く設定⇒分散目論見》が許容され得る🙆

 さらに言えば、もっと万人に受け入れやすい《ダイナミック・プライシングの有効性》を示す考え方/経緯 としては、
・繁忙期は高く設定
の方ではなくて
閑散期に有休にしていてももったいないので通常料金よりも安く設定することで”穴埋め”効果をもたらす(≒リソースの有効活用) ~顧客も時期調整の動機アップ
◆売れ残って廃棄(≒社会的損失も発生)するくらいなら値引きしてでも完売を目指すことも視野に

の方に重きを置いた思考/用語適用の基本スタンス にならないものか
 そのような意識に寄せることこそが『ダイナミック・プライシング』の意義ではないのか!

と思うのですが、この本質思考の提起ポイントはいかがでしょうか?
 

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