「あり得る」の読み方のデザイン《前編》 +
小学校で習うラインナップにも含まれている『得』という漢字。
これを使った熟語の一例としてしばしば見掛ける「あり得る」ですが、貴方は何と読みますか?
まぁ、どちらでも。辞書的には読み方が並列されているように見えます。
ただ、ちょっと”収まりが悪い”懸案であるように思います。
決して「学者ではない者」として弁えた上で、の、国語に関する考察記事シリーズの再掲です📖
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取り敢えずの結論は、【どちらも可】。
換言すると【場合による】。つまり、【どちらの「あり得る」もあり得る】🤣
ただ、時々、どうやら多数派であるらしい「ありうる」志向の方の一部において、
【『ありえる』は間違いだ!/本来は「ありうる」なのだ】
との主張が散見され、
何かと対極的な見地になりがちな当方としては本例も
【いや、むしろ『ありうる』の方に違和感が否めない】
との印象なので、以下にて展開します✍
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さらなる問い。
「ありえない」という答えばかりで
「ありうない」は居なさそうです。
これは、国語科目で習ったことがある〔未然形〕。助動詞「ない」を付けたものですね。
かつてお馴染みの〔未然〕〔連用〕〔終止〕〔連体〕〔仮定〕〔命令〕と並んでいた【活用形】のトップにくる〔未然形〕にマスには「え」が入ることになって、「あり・え・ない」となります。
併せて、《活用の種類》というものもありましたが覚えていますか?
動詞・形容詞・形容動詞は、用い方により語形が規則的に変化し、各語は以下のいずれかに分類されます📖
勘の良い人は既にお気付きでしょうか🤔
「ありうる」とすると
・終止形:ありうる
・未然形:ありえない
という活用は①~⑤のどれにも無いわけです。
※「ありえる」は③。〔え・え・える・える・えれ・えろ〕
そう。上記の5通りの《活用の種類》はあくまで口語。もし『あり得(ありう)』という文語であるとするならば、これらの終止形・未然形が説明しやすくなる、という話☝
👇③が該当するように思えます
※⑥は4つのみ~「あり」「おり」「はべり」「いまそかり」と唱えたアレ!💡🤣
つまり、
ただ”好み”で『ありうる』を使うだけならまだしも、
【『ありえる』は間違いだ!】との主張をする人
はつまり、
【口語ではなく文語を使いなさい!】級だということでは?
※あるいは、口語文法の(ラ行)五段活用として否定形は「あり得らない」とするとか?
という本質思考をしてみました💡
☞意外と長くなったので明日の《後編》へと続きます
2025/01/19 18時頃にリンクが有効化します👇
† 今回も申し添えさせて頂きますが、「言葉の変化に対する容認がどうのこうの」という、世間でありがちな議論を同等に薄っぺらく重複的に展開するmy note ではありませんよ🙅♂️
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