自分も人のこともコントロールしようとしない方が上手くいく。
対人関係で悩んでいる人は多いと思います。
人の悩みはほとんどが対人関係ですよね、恋愛や仕事にしても、家族にしても、ご近所さんにしても全て対人で、悩んでいる方がたくさんいらっしゃるかと。無意識にそうなってしまっている場合のお話です。
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この前、夏至で金環日食の記事で書きましたが、コントロールしようとしないこと。それは、自分に対しても人に対してもです。
つい、思い通りにしたくて、コントロールしようと、意識的、無意識的にてしまいますよね。
その中でも無意識にやってしまっている人がたくさんいて、そんな自分に苦しんでいる人がたくさんいます。
無意識なので自分では気付いていないからどうして同じことを繰り返してしまうのかがわからず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
人のことをコントロールしても、そこに何も得るものはないと知っていてもやってしまっていることがあるということ。
意識的な場合は、
一瞬上手くいったとコントロールできたことに、自分が動かしたという優越感に浸れるかもしれませんが、それは一瞬のことで、良いエネルギーは循環していないので、またその優越感が欲しくなります。
それをパワーゲームと言います。それを実は無意識にやってしまっている場合があります。
パワーゲームとは、人間関係のなかで繰り広げられる、エネルギーの奪い合いのこと。
私たちの日常生活の中で、他人の感情に依存し、相手をコントロールしようとして、そこから栄養を得る生き方をしてしまっているということです。
*これは、昨日書いた記事の"自己肯定感が低い"お話の続きにもなります。
この相談者さんの事例も、とても当てはまりますので例にお話していきますね。
この方の場合、
要求されたことを、断れず全てを受け入れ立ち振る舞っていることが、自信のなさからくる行動だと理解していたけれど、それが他人から感情をもらう為に、相手をコントロールしたいというエゴからやっていた行動だったことに気付いていなかったんですね、受け入れているつもりが受け入れてほしい(コントロール)という傲慢さになり、だけど相手からはそれを得られることができず、自分ばっかりという思いになり苦しかったんですね。
相手の気持ちをコントロールしたいと、エゴから始まった行動は、必ず自分を苦しめます。
この無意識の方の場合、特徴として、
衝突やトラブルが苦手な方で、自信がなく、怒りの感情を持つことを許されていなかったり、感情を押さえ込まれた経験や、時代や育った環境で、怒りを出すことは悪いことだと教えられていたり、平和に解決しないといけないと意識への刷り込み、自分の感情を出してはいけないと、何かのきっかけで植え付けられていたりしていて、要求されたことを断れず、断る対応を無意識に放棄してしまって、人によっては後で本当は嫌だったのだと攻撃してしまうんです。だけど本人は全く悪気がないです。
この様な方は、知らず知らずのうちに、自分の本当の気持ちを隠してしまうため、自分でも本当の気持ちが分からなくなってしまって、何を望んでいるのかが分からず、自分が見えなくなってしまっているんです。
私たちは自分に自信がないと、スピリットは一切意見を言わなくなります。すると、肉体とスピリットが分離してしまいます。なぜ生きているのかさえ分からなくなり世間からも距離を置くようになります。
なので、本当の自分を取り戻さなければなりません。
そんなパワーゲームでも、こうやって意図的にコントロールしようとしている場合と、無意識に自覚がなくコントロールしようとしてしまっている場合がありますが、今回に関しては、後者です。
どちらにしても、このパワーゲームから解放されなくては、自由になれないし、上手くいきません。当てはまる方がいたら、みなさん、自分がそうだと知り、そんな自分から一刻も早く抜け出しましょう。
今が変われば未来が変わります。そんな1秒前の過去の自分ではなく、今、気付いたこの瞬間の自分を見ていきましょ。
1、自分の中で何が問題をはっきりさせる。
まず自分の気持ちと、しっかり向き合うこと。
自分は受け入れてもらえないからせめて受け入れる自分でいることで、気に入られようと価値を下げない。そのつもりでいたとしても、結局相手の気持ちが欲しくなるんです。
だから自分を誤魔化したり、見ない振りをせず、大丈夫なふりをせずに細かく順序だてて、自分と向き合うことが大事です。自分の意思が分からないから、そのままの状況を受け入れてばかりしてしまいます。決して自分の意思を無視してしまわないこと。
自分の要求を言わないで、相手の意見や感情に同意してしまわない。一見、相手を思ってただ受け入れているつもりでも、それは相手の感情を得ようと、コントロールしようと引っ張ろうとしていることだと知る。
2、自分の意見を言うことは、悪くないし、恐くないことだと認識する。
他人がどう思うかを過剰に気にして、自分を犠牲にしないで下さい。同調しようとしないこと。
意見を言わないと、逆に相手は分からない、そんな嫌だと思っていることに気付いていないのですから、相手にとっては迷惑な話で不公平な状況を創り出しているのです。
私ばかり意見を聞いていると、自分が自ら被害者意識を持つことになっているだけなんですよ。
それに気付きましょう。
3、自分の意思と態度をはっきりさせる。
しっかり自分の思っていることを伝える。正しいか正しくないかで考えず、自分が感じたこと、思ったことそのままでいいんです。
自分にとって、例えば不当だと思う扱いを感じたら、それは嫌だという態度を示すことで、自分の姿勢をちゃんと見せましょう。自分自身にも相手にもちゃんと気付いてもらう知ってもらう。
それを繰り返し繰り返し、練習をして、体感するとで、あ、なんだこういうことだったのかって、意識が理解して、だんだん出来るようになり、自分が解けていきます。そして、まだまだ日本の風習に根付いている、自分の意見を言うことがあまり良くないだとか、謙虚でいることが良い、という考え方は、もう手放す。もちろんなんでもかんでも言っていいというわけでも、謙虚がダメだということではなく、我慢をしてまで自分を抑え込むのは違います。
もう、見てみない振りをするのは終わりです。