ちょきんのススメ
「貯筋」って知ってますか? 貯「金」ではなくて、貯「筋」。
貯筋とは、「運動を行うことによって筋肉を鍛え、それを貯金のように持続しよう」という考え方。
毎日(ではなくても良いかもしれないけど)の積み重ねが大事ということ。
今、このコロナ状況下で、在宅ワークだったり外出自粛だったりで、多くの人の運動量が減っていることと思う。運動量が減ってしまうと、少しずつ筋肉量が落ち、身体が少しずつ弱っていくことになってしまう。面白いことにやる気もなくなってしまうし、うっかり病気になったときの回復力も下がってしまう。
私の社交ダンスの生徒さんで、3月半ばから在宅ワークをしているという方から先日久しぶりに連絡が来た。ずっと運動らしい運動をしないでいて、ひと月ぶりくらいに近所を散歩しただけで全身筋肉痛になり、このままでは体が衰えてしまうと私のオンラインレッスンを申し込んでこられた。
レッスンでは久しぶりの動きに顔を真っ赤にしながらも楽しまれていた様子。レッスン翌日に聞いてみたら、筋肉痛にはなっているけど気分が爽快になったとのこと。
お役に立てて何より。こんな風に運動量が減ってしまって危機感を感じている人は多いのだろうな、と思った。
なんて言って、実は人のことより自分の方が不安を感じている。今までは勤めているダンススタジオで、練習したりレッスンをしたりで動いている時間が長かったけど、この引きこもり生活ではそこまでアクティブではない。第一、さすがに部屋の中でハイヒールのダンスシューズは履けないし。ダンスシューズは履くだけで全身ピリッと引き締まる。オンラインレッスンでは部屋の中でもダンススニーカーを履いているけど、どことなく身体に緩みを感じる。ダンスのジャンルにもよるのかもしれないけど。
毎日日課として、ヨガ、筋トレなん種目かを自分に課しているけど、これで足りているのか不安で不安で仕方ない。かと言って、実際モチベーションが上がらない、というかやらない言い訳は簡単に湧き出てくるのでもっと動くべしと主張する自分と動かないでじっとしている自分と日々葛藤している。
私たちダンサーは、自分の身体が商品なので売り物として耐えられる身体、ダンスができるのか日々気にかけている。なのになぁ。この状況では不安ばかり募る。いや、いかんいかん、前向きに、筋トレするべし!
ちなみに、貯筋は、もちろん貯金もだけど、これからの人生にずっと役に立つ。年齢を重ねたとき、筋肉がある人とない人では見た目ももちろん、内面の健康も全然変わってくる。そして筋肉が備わっていると、怪我とか病気とかで、何か損傷が起きて修復する必要ができた時にそのアミノ酸を自分の筋肉を分解して調達して、修復してくれる。身体の中でアミノ酸を貯蓄しているので、必要に応じて調達するということ。これが貯筋、という意味です。すごいなあ、筋肉。
まあ、お金が仮にどれだけあっても、健康でないと使えないので、健康でいるのに不可欠な貯筋は、ある意味お金よりも大事かもしれない。
なので、今は参考動画もたくさん見られるし、オンラインの講座もたくさんあるし、日々少しでも身体を動かして、「貯筋」しておくことを、本当に本当にオススメします。
ついさっき、facebookで最近流行のpush up chanllengeがついに回ってきてしまった。これを良い意味の言い訳として、トライしてみようと思う。まずは撮影前に練習しなきゃ!