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「大丈夫じゃない」と言ってほしい。

公民館で無料上映していた映画『オレンジ・ランプ』がとても良かった。
若年性アルツハイマーと診断された方をモデルにしたストーリー。

認知症には誰もがなりうる。
だから「安心してそうなれること」が必要、そういう社会が良いということ。

あなたが私を忘れても私が覚えている、何度でも探す。
今までと同じにはできないけれど工夫したら良い、助けてもらうこと。

その人のできることを奪わない、困っている時だけ助けてあげる。
認知症になってもその人はその人で、それを変えずに関われたら良い。
当事者役の人が言っていたように「認知症になっても死にませんから」は本当なのだろう。

本人は大変だろうからと全てやってしまうと本人の暮らしが奪われてしまうし、家庭内で関係が固定化されると負の連鎖になる。
本人も支援者も助け合えること、その対等さが健全な関係。
だから「大丈夫じゃない」と言ってほしい。

認知症の方は感受性が鋭くなるらしくて、だからうまく表せずに暴発することもあるのだろう。
いま何をするかに集中していないと忘れる・途切れることが多くて、
たとえば駅から帰るときに人にぶつかって謝ると、何をしようとしていたのか忘れる。
だからこそ映画の中でこの人は「パンが焼き上がるまでトースターを見ている」工夫をした。

そうやってパンを焼く間に何もしないとか、コーヒーを淹れるだけができるとか、それはある意味で幸せでもあるのかもしれない。
マインドフルネスな状態とも通じそうだ。
感受性が鋭くなる分、人の気持ちがよく分かったりするのかもしれない。

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お読みいただきありがとうございます。

毎日の日記の中から一部を抜き出して、こちらに載せています。

明るい考えも暗い気分も、毎日なにかあって、日々とはすごいものですね。それをちゃんと受け取りたいなと思います。

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