自己紹介
こんにちは。安川 大仁(やすかわ だいじん)です。
この度、自己紹介を更新することにしました。
なぜ今私がいくつかの事業分野に携わっているのか、私の過去の経験を知ってもらうことで、より理解してもらいやすいと考えたからです。
経営者になってから、未来について考える時間が増え、過去を振り返ることが時間的にも少なくなっていたのですが、これを機に振り返ってみたいと思います。
●ルーツである日本と韓国
私は日本の大阪生まれ、大阪育ちです。
父親は日本人、母親は韓国人の日韓ハーフとして生まれました。
韓国人の母親は、日本で生まれ育ったためほとんど韓国語を話せません。
私と母親の会話は日本語のみであったため、私もまったく韓国語を話せません。
また、家で出てくる料理は、日本料理が8割、韓国料理が2割ぐらいの割合でした。その影響もあり、今の食事も同じぐらいの割合で食べています。
私は、日本で生まれ育ったので日本が大好きです。また、母親が韓国人であるため韓国も大好きです。
ただ、一度自分のアイデンティティに悩んだことがあります。
それは2002年の日韓ワールドカップでした。
当時高校生だった私は、学校で同じクラスの友人から、「日本と韓国どちらを応援するの?」と聞かれました。
私自身は日本、韓国のどちらも応援していましたが、少し言いづらかったのを今でも覚えています。ただ、その時決めたことは「自分がいいと思うものはいい」と自分の意見を発信することです。
両方応援したっていいですよね。
●学生の頃の夢は教師になること
私は小学校の担任の先生に影響を受け、小学生の頃から将来は教師になりたいと思っていました。
「校則だから」「社会のルールだから」と頭ごなしに決めつけて指導をするのではなく、「なぜそれが大事なのか」「社会に出るとなぜそれが必要になるのか」を丁寧に教えてくれる先生と出会えたことが大きなきっかけです。
また、中学生の頃には、反町隆史さん演じるドラマ『GTO』の鬼塚先生に憧れました。
実在はしないのかもしれませんが、小学校の担任の先生と鬼塚先生には共通点がありました。
徹底的に生徒と向き合い、愛情を持って接している姿です。
当時の私にはすごくかっこいい大人に感じました。
自分もそのようなかっこいい大人になりたいと思い、教師を目指しました。
●夢であった教師ではなく、システムエンジニアの道を選んだ理由
子どもの頃から教師になりたいと思い、大学でも教員免許を取得しましたが、結果的に教師の道を選びませんでした。
え!?と思いますよね。
実は、教育実習に行ったことがきっかけです。
教育実習に行きたくさんの生徒とコミュニケーションをとる中で、たくさんのことを生徒に質問をされました。
大人って面白い?
仕事って面白い?
世の中にはどんな仕事があるの?
当時の私はその質問に答えることができませんでした。
その時このまま大学を卒業し教師になると、こういった質問に答えられない大人になるのではないかと疑問を持ちました。
このまま教師になっていいのかわからなくなり、当時アルバイトをしていた居酒屋のオーナーに相談しました。
そのオーナーは若い時から自分のお店を出店するという夢があり、その夢を叶えた方でした。
面接の時に必ず、「夢はありますか?」と質問をする方でした。
私が採用された理由も、教師になりたいという夢があったからだと話していました。
そのオーナーが
「先生は、先に生まれた人ではなく、先を生きている人だと思う。お前はこのまま教師になって自分がなりたかった教師になれるか?」と聞かれました。
そう聞かれ、ハッと気づいたのです。
大人って面白い?
仕事って面白い?
世の中にはどんな仕事があるの?
このままだと子どもたちが知りたいことに答えることができる教師にはなれないなと感じました。
だから、一度学校社会から出て、たくさんの経験をしてから教師に戻ろうと思い、教師になる道へは進まず、就職活動を始めました。
私が就職活動をしていた時期は、IT業界ではSoftBankの孫正義さんなどがメディアを騒がせていました。
また、社会人になる前に家族旅行で行った韓国で、当時そこまで有名ではなかったSamsung(サムスン)の本社ビルを見て「これからこの会社はすごく大きくなる!」とIT業界に胸を弾ませながら母親に話していたのを今でも覚えています。
当時の私は、「IT業界という最先端の業界で働き、時代がどのように変わっていくかを知りたい」「これからすごいスピードで伸びていく業界で働いてみたい」「最先端の技術で世の中に役に立つ人材になりたい」という思いでIT業界に就職することを決めました。
●起業するきっかけとなった2つの出来事
というわけで、大学卒業後、私は大手生命保険会社のシステムエンジニア(SE)として就職しました。
同期もたくさんいて、研修制度も充実しており、とてもいい会社でした。
3年目の後半からはお客様のニーズを聞き、要件定義やプロジェクトリーダーの仕事をしていました。
プロジェクトリーダーの仕事の醍醐味は、リーダーの手腕でプロジェクト成功の是非が決まるという点です。
システムエンジニアは、たくさんの人や関係会社の方と仕事を進めていきます。
たくさんの人と仕事を進め、システムを構築することで、日々の作業や業務に改善や変革を起こしていけることにとてもやりがいを感じていました。
あっという間に社会人生活3年が過ぎ、4年目に入った頃、私の中で人生を大きく変える出来事が起こりました。
それは「母親の入院」と「今の恩師との出会い」です。
父と母が離婚したこと、また姉が結婚し家を出ていたため、当時は私と母で二人で生活をしていました。社会人4年目になってまもなく、母親の体調が悪く2か月間入院することとなり、私が一家の大黒柱となりました。
母親の入院費用などを払う中で、社会人4年目の自分の給料だけでは、家族が病気になると経済的に非常に厳しい状況に陥りました。
2か月の入院後、無事母親は退院したのですが、このことをきっかけに将来のことを真剣に考えるようになりました。
母親はパートで生計を立てていたため、老後の貯金などがほとんどない状態でした。
母親の老後、自分の今後の人生のことを考えると経済的に非常に厳しい状況であるということを初めて痛感しました。
その中で今の仕事は楽しいけど、本当にこのままで大丈夫なのか?という不安が生じてきたのでした。
このままシステムエンジニアを続けるのか。なりたかった教師になるのか。
それとも別の仕事に転職するのかを悩んでいた時に今の恩師との出会いがありました。
その方から「どんな人生にしたいのか?」と聞かれ、私ははっきりと答えることができませんでした。
そこから、自分のこれからの人生をどうしていきたいのかを考えた結果、大事な家族を守るために経済力をつけること、そして世の中に貢献していく人になることを決めました。
そこから自分の理想を叶えるため起業することを決心し、フリーランスとして独立し、その後法人化しました。
●現在の事業内容
1.プログラミングスクールの運営支援、エンジニアのキャリア支援
現在、優秀なシステムエンジニアとタッグを組んで、プログラミングスクールの運営支援をしています。
近年エンジニア不足の影響もあり、たくさんのプログラミングスクールが出現してきています。
プログラミングスクールを卒業しシステムエンジニアになったが、中々ついていけなくて苦労している人がいることを周りからよく耳にし、相談を受けることもありました。
その話を聞いていて、現場で使えることをしっかりと学んでいないこと、
システムエンジニアとしてのキャリアを考えた上で就職先を選んでいないことが多いことに気づきました。
そういった問題を解決するために、プログラミングスクールの立ち上げと運営に携わっています。
講師は現場でバリバリ活躍しているフリーランスエンジニアの方を選びました。
カリキュラムについては、講師と話し合い、実際に現場に出て知っておいた方がいい内容から逆算して決めています。
また、現場では報連相などコミュニケーション力が求められるため、プログラミングを勉強するだけでなくコミュニケーションのトレーニングなども取り入れています。
スクール卒業後は将来のキャリアを一緒に考えて転職活動のサポートも行っています。
2.健康事業
2つ目の事業として健康事業を営んでいます。原材料と国内生産にこだわり、健康に配慮した衣食住に関わる商品、スキンケアやボディケア用品、日用品、また、サプリメントなどの健康食品、米やうどんといった食品の受注販売をしています。
この事業を始めたのは「健康はお金で買えない」と2つの経験から気づいたことが大きなきっかけです。
1つ目の経験は、上記でも記載しましたが26歳の時に母親が病気になったことです。
母親が病気になり入院することになり、それまでの生活が維持できなくなったこと。
母親が病気になってから生活に少しずつ支障が出てくる姿を横で見て、改めて健康の重要性を感じました。
2つ目の経験は、学生時代にしていた野球で、肘をケガしたことでした。
ケガをしてボールを投げられない期間が2か月間続き、練習に参加してもほとんど何もできない期間がありました。
その時に、ケガをしないために体をバランスよく鍛えることの重要性を学びました。
そこから、食事にも気を付けるようになり栄養のことも勉強するようになりました。
栄養のことを勉強していくと、現代人のほとんどがカロリー摂取はしていても必要な栄養を接種できていないことを知り、驚くと同時に、年齢を重ねても元気でいたい、健康でいたいと強く思うようになりました。
健康は最大の資産だと私は考えています。
かの有名なスティーブ・ジョブスも以下の言葉を残しています。
あなたのために、ドライバーを誰か雇うこともできる。お金を作ってもらうことも出来る。だけれど、あなたの代わりに病気になってくれる人は見つけることは出来ない。
本当にこの言葉通りだと思います。
これからは人生100年時代と言われています。健康に生きられる期間がどれだけ長いか、つまり健康寿命こそが人生の豊かさにつながっていると私は考えます。
だからこそ、健康な時から健康に時間とお金をかけていくことが重要であると考えています。
●今後の事業展開
今後は私が日本と韓国の両方が好きであること、また昨今日本への関心が高まり、海外からの観光客も増加していることから、日本と韓国の各々の良い所を融合させる、”和韓融合”をテーマに、現在の健康事業をさらに発展させた、観光客にも地元の方にも喜んでいただけるようなお店を出店をしたいと考えております。
●まとめ
私自身のこれまでを振り返ると、たくさんの人から影響を受け、学び、お世話になってきました。
また、起業をして夢や目標を持つことの素晴らしさ、実現していくことの面白さをたくさん経験することができました。
今こうやって会社経営をしていることは20代前半の頃の私は予想だにしなかったでしょう。
今無理だと思っていることも、ふとした出会いやチャンスで人生は大きく変わると私は信じています。
これからも経営者として志を持ち、世の中に貢献していくために日々精進し成長し続けていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。