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Filmarksより

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Filmarksのレビュー写し記事です
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#映画感想

映画感想「ブルーサーマル」(Filmarksより)

予告で気になっていたので鑑賞。 原作未見、予備知識ゼロで臨んだ。 これが原作の何巻までなのかは分からないが、100分では足りていない、詰め込み過ぎ感があった。 都留たまき、つるたまが大学に入り航空部のエースになるまでの物語だが、乗り手としての成長、倉持、空知、更には羽鳥までが絡む恋の行方、生き別れた姉との再会、確執などドラマの種が沢山ありそれが大急ぎで消化されてしまった感覚。 自分的には姉、矢野との和解をじっくり描いて欲しかったと思う。ギスついた中で共に飛ぶシーンは一番の

映画感想「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」(Filmarksより)

スタプリ単独の秋映画。 TV版履修後に鑑賞。 沖縄を舞台に、突如現れた未知の生物、ユーマとの交流が描かれる。 これぞ劇場版、ではなかろうか。 スタートゥインクルプリキュアは宇宙・星座をテーマに異なる種族との交流を描き、心を通わせる事の尊さを訴えている作品。 この映画はそのテーマを「わかり合う為にはどうするべきか」という具体的な部分にまで掘り下げ、既にそれを成したひかるとララの二人を中心に据える事で答えにたどり着いている。 ユーマは驚くべき秘密を持っており、それが最大の障害と

映画感想「映画ヒーリングっど♡プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!」(Filmarksより)

本来秋公開であったろう単独の劇場版。 今回はそこにプリキュア5が加わり、東京を舞台に夢を巡ってエゴエゴという敵との戦い。 舞台は東京ながら、ゆめペンダントで仮想空間に変わる設定なのでさながらファンタジー模様。 今作オリジナルキャラのカグヤとその母、サレナの関係がドラマの中心であり、その実態が紐解かれるに連れ熱量が上がっていく。 のどかの母との対比も描かれ、やや重いテーマを「生きてるって感じ」に帰結させているのは素晴らしい。 戦闘シーンの作画、スピード感もさながらジャンプ漫画

ネタバレあり・映画感想「グリッドマン ユニバース」(Filmarksより)

参りました。 昔からヤマト、ガンダム、エヴァと時代の代名詞になるアニメは決まってSFもの。それはやはり実写では表現が難しいロボット、メカが見られるアニメの強みがあるからだろう。 私は元々メカ描写に惹かれる人間ではなく、SFアニメも戦闘シーンはスパイス程度の認識で見ていたが、この映画で初めて「メカによる戦闘」に感動し、涙が出た。 特撮版グリッドマンの頃から言われる「グリッドマン、ちゃんとして」というツッコミが物語の根幹として使われるとは思わなかった。 主題歌2番の「その設定

映画感想「仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー」(Filmarksより)

仮面ライダー映画で、初めて目頭が熱くなったかもしれない。 独特の設定であるビルドと共演する為に豪快なストーリーだが、エグゼイド終盤の顔見せを上手く活用したなという印象。 歴代ライダーはただ出るだけでなく、キチンと「現在の姿」を見せてくれる。 オーズ、フォーゼは特に見逃せないシーン多し。 本日放送のビルド14話と綺麗にリンクしている脚本は放送中番組の劇場版として光る技巧を感じさせてくれた。 舞台挨拶でビルド勢の裏話を聞く事も出来て、個人的に大満足だったのでこの点数。 仮面ラ

映画感想「セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記」(Filmarksより)

仮面ライダー50周年、スーパー戦隊45作記念として、双方の合作映画として夏にお目見え。 先日オンエアされた合体スペシャルと同じく、セイバーとゼンカイジャーの面子が入れ替わる格好で、そこに歴代戦士達が絡んでくる。 更にそこにスケッチブックを持った少年が… 例年の夏映画とテイストは似ており、TVでほとんど活かされていない飛羽真の小説家という設定がようやく意味を持った。 感覚的にゴースト夏映画に近く、TVでやるべきテーマを結局差し込めずに終わってしまうのかと口惜しさを感じた。

映画感想「シン・仮面ライダー」(Filmarksより)

庵野秀明手がける、初代仮面ライダーのリブート版。 舞台挨拶最速上映を日比谷にて鑑賞。 庵野監督はこれまでゴジラ、ウルトラマン(監督ではないが)を手がけてきたがいずれも巨大特撮。今回初めて等身大ヒーローを手がけた訳だが、その「等身大」の意味が色濃く映る、ヒーロー映画だった。 本郷猛が限りなく無彩色で、状況に翻弄されるところから始まる。協力者である緑川ルリ子と共に、オーグメントの抹殺に奔走するが、人間に非る彼らはいずれも強敵である。 オリジナルが昭和の特撮番組、今見るとツッコ

映画感想「仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ」(Filmarksより)

例年通り、今年も初日鑑賞。 2071年、世界は悪魔に支配されてしまっていた。老博士となったジョージ狩崎は、世界を救うべくある男を50年前に送り込む。 その男は仮面ライダーの誕生に関与した1971年から時を巡る数奇な運命の中、生き別れた息子との再会を2021年で果たすが…。 セイバー、リバイスの共演作品。 1971年にショッカーが蘇らせた悪魔に立ち向かう物語。 藤岡弘、氏のご子息が本郷猛を演じる事が話題になっていた本作。出演シーンは過去の回想のみだったが直々の指導もあってか

映画感想「劇場版ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン」(Filmarksより)

ウルトラマン50周年記念の映画作品。 グリーザとの戦いを終えた大地とエックスだが、次なる強敵、ザイゴーグに敗れてしまう。 ザイゴーグを目覚めさせたのは身勝手な実業家、カルロス黒崎だが彼の持つ不思議な石が奇跡を起こす…。 初代ウルトラマン、ティガ、更には世界各地に歴代ウルトラマンが駆けつけ総力戦になる。 それぞれのヒーローにまつわる演出が素晴らしく、劇場で子供達が声援を送っている様子に目頭が厚くなってしまった。これこそが王道の客演ヒーロー映画だと言えるだろう。 実態のない不

映画感想「劇場総集編 SSSS.DYNAZENON」(Filmarksより)

つい先日TV版を再履修したばかり。 どう二時間にまとめているかを確かめに。 前作は各話のサブタイトルが挟まるので全体のどの辺かが把握しやすかったが、今作はそれを無くしてシームレスに展開していた。 この作品、主人公的にキービジュアルの中心にいるのはガウマだが、彼はどちらかと言えば主人公・蓬を導く側。そして蓬を成長させるキッカケでありドラマのメインは、夢芽が姉の死を乗り越える事。 暦とちせはチームメイトではあるが、この二人もまた社会の中で停滞している自分から成長していく、「変化

映画感想「劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス」(Filmarksより)

本来の公開日より五ヶ月を経て、遂にお目見えした2020年のウルトラ映画。 TV版後日談であり完結編。タイガの父、タロウの闇堕ちは予告で何度も見た通り。 ウルトラマン映画は70分という短い尺のため、基本的に強敵登場→いかに倒すか、のみのシンプルな内容になるが今回はここにニュージェネレーション勢が揃い踏みするという要素があり、前置きがどうなるか気になっていた。 感想としては、グリムドという敵の特性を使って手早く全員を登場させ力を返すという格好ですぐに共闘に持ち込んでいる、上手い

映画感想「劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア」(Filmarksより)

3年ぶりの夏・ライダー単独映画。 赤石の同胞であったアヅマという男が、ギフの末裔である五十嵐兄妹に目をつけ暗躍を始める。 「家族」をテーマにしているリバイスだが、陣営と人物が増えすぎて消化しきれなくなっている印象。その雑多な感覚はこの映画にも出ているが、敵が一つなので構図がいくらかスッキリしている。 この監督ならではのアクション、映画らしい派手な爆発といった見せ場に旧敵の加勢といったスペシャル要素もあり盛りだくさんだった。 出来れば兄妹それぞれの悪魔と対決するシーンはもっ

映画感想「暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー」(Filmarksより)

いやーヒドかった(褒め言葉)。 映画撮影の体で進むドタバタ劇。 TVと同じくアクの強い登場人物たちが協調性の無さを存分に披露し、よくわからないまま30分が過ぎる。 型破りと形無しは似て非なるもので、これはどちらかと言えば後者に入るがもうわざとやっているのでこれで良いのだろう。 はるかの「説明しよう!」と超音波ボイスだけでずっと楽しかった。

映画感想「ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…」(Filmarksより)

昨年に続き、ツブラヤイマジネーションで視聴。 デッカー本編の後日談。 スフィアの件は決着したが、新たな宇宙人の侵略と駆けつけた新しいウルトラマン、そこにガッツセレクトが加わる物語。 女性ウルトラマン、ディナスは実直で勇敢だが初戦のキングジョーから苦戦する。カナタ達との共闘の中、怪獣の能力を活用しながら善戦するも黒幕、ギベルスが変身するギガロガイザの前にカナタが倒れる…。 TV最終回で主人公カナタが変身能力を失っているので、それがどうなるのかというのが焦点だったが、早々に復