マガジンのカバー画像

映像作品感想

196
映画中心の感想集です
運営しているクリエイター

記事一覧

名作は時間を経てより名作に…というターミネーター2感想

先日の、AmazonPrime感謝祭?みたいなセールで購入したBlu-rayがあります。 8月にリバイバル上映を観て来まして、改めてその圧倒的な面白さ、完成度に感服致したこの大傑作、すでにDVDは持っているのですが…割と最近(2019年)、これぞ決定版!的なBlu-rayが発売されていたのでこちらを買いました。黒いジャケットが格好良いですね。 映画はシンプルかつ至高、映像ソフトは複雑怪奇 早いもので、もう二ヶ月前の話ですが久しぶりに上映後の拍手を味わえたリバイバル上映で

「きみの色」感想…素朴な楽曲には、淡く綺麗な色がついていた

昨日、アニメ映画「きみの色」を観てきました。 先月、ぼざろ総集編のときに流れた予告で「良さそう」と思っていた作品で、それ以外の予備知識は一切持たずに観てみました。 女子がバンドをやるアニメ、という意味では今年観ている作品においても3本目になります、なぜこうも重なるのでしょうね(笑)。 Filmarks感想 きみの色(2024年製作の映画) 予告で気になったので鑑賞。 音楽を通じて出会う三人の少年少女たちの青春物語。 山田尚子監督ということで個人的にはけいおん!のイメ

ターミネーター2の再上映に行ってきました

本日(8月23日)から二週間限定で再上映される、ターミネーター2を観てきました。 言わずと知れたSF映画の金字塔ですが、映画館で観るのは初めてだったりします。割と頻繁にリバイバル上映が行われている作品ではありますが、関心はあってもなかなか行く機会がありませんでした。 圧巻の137分 前に観たのも、もう数年前になりますがFilmarksにも感想を書いてあります。そちらをコピペしますと、こんな感じで… ターミネーター2(1991年製作の映画) SFアクションの傑作。 前

映画「ハケンアニメ!」感想…至るところに本気を感じるお仕事ムービー

本日、雨の中ではありましたが友人と集まり、映画「ハケンアニメ!」鑑賞会を執り行いました。興味はあったけど観る機会がなかった、というメンツです。 この記事の中で買った、と綴ったレンタル落ちDVDです。 私自身も初見で観たかったので、二ヶ月寝かせておきました。 Filmarks感想 公開当時から気になっていたが、ようやく鑑賞。 テレビアニメ制作現場を舞台に、新人監督とカリスマ監督が「覇権」をかけて激突する職業もの。 アニメ「SHIROBAKO」を彷彿とさせるアニメ制作現場

ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉感想…脚が紡ぐ、純粋なサクセスストーリー

原典のゲームや、これまでのアニメの知識は全く無いのですが、職場の同僚や知人に猛プッシュされたのもあり、 「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」を観てきました。 先月は珍しく映画館に行ってなかったので、4月以来のシアター鑑賞でありました。やっぱりこの雰囲気は、いい。 Filmarksレビュー転載 原典であるゲーム、またアニメも全く知らずに知人の薦めだけで鑑賞してみた。 競走馬の擬人化作品、くらいの知識しかなかったが思った以上にストイックなスポーツもので、鳥肌ポイント

「オッペンハイマー」観ました…善悪では語れない、悲劇の記録

本日(4月4日)、アカデミー賞で話題の映画「オッペンハイマー」を観てきました。 原爆の父、と言われたJ・ロバート・オッペンハイマーの第二次世界大戦下での「戦い」を描いた実録作品ですね。 日本での公開には賛否があったそうですが、日本人こそ観るべき作品だったと思います。 Filmarksより、鑑賞直後の感想文 オッペンハイマー(2023年製作の映画) 3.8 古典アカデミー賞作品の「地上より永遠に」に通ずる、太平洋戦争を米国側から描いた映画として教養を得る意識で鑑賞した

「燃えよドラゴン」を理解した、喜びの話

突然ですが、私は父親と仲が悪いです。 酒癖が悪く、酔うと暴言、暴力が日常茶飯事だったので子供の頃から嫌っていました。何よりシラフだとほとんど喋りもしない、のがとても格好悪く見えていたんですね、アルコールが無ければ物が言えないのかと。 私が酒を飲まないのも、そんな父の醜態を見て育ったからです。 また、父は私の好きなものをよく馬鹿にしてきたんですね。 細かくは挙げませんが、とにかく「お前が好むものなんかたかが知れてる」と言った論調でした。これは飲んでいない時も同様です。 そし

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM感想…頼りない主人公も、彼女の為なら強くなる

本日、話題の映画「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」を観てきました。 ガンダムSEEDは、それこそ20年近く前にディスティニー含め総集編を観た記憶がある程度、もう内容もうろ覚え…そんな感じですが今作はガンダム映画最大のヒットが確実視されているほどの人気ぶり。トレンドに乗っかる…というか、映画ファンとしてチェックしよう、という意識で鑑賞することにしました。 初見の感想(Filmarksより) TVシリーズは総集編を観た程度だが、世間のフィーバーぶりからトレンドチェ

オススメ映画「クール・ランニング」を語る

昨日は重い話をしたので、今日は陽気な映画の話をします(笑)。 先日、かなり前に観た記憶があった映画「クール・ランニング」のDVDを入手したので、一緒に観よう、と友人を誘って鑑賞会を行いました。 ブックオフで500円でした(余計な情報)。 スポーツコメディ、の名作 雪と氷の世界で大活躍のクールでホットなジャマイカ旋風!―― 1988年、カルガリーのオリンピックで世界中に注目されたチームがあった。それは、冬期五輪史上初の南国ジャマイカのボブスレー選手団。かれらの予想外の大健闘

劇場版SPYxFAMILYを観ました、やっぱりヨルさん最高!というお話

この冬一番の話題作、と言ってもよい「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White」を観てきました。 結論から言うと、スタンダードなアクション映画、誰でも楽しめる秀作でしたね。 Filmarksより、初見感想 TVアニメは一期だけ完走、の予備知識でトレンドに乗るべく観てみた。 フォージャー一家が、アーニャの調理実習の為に訪れた街で軍の暗躍に巻き込まれる物語。 ロイドとヨルがアウトローゆえにハードな雰囲気も持っているが基本的にはコメディなこの作品、今回も動機はほの

11月の「気持ち悪かった」話題作

先月公開の映画、特に話題性の高かったのはやはり 「ゴジラ-1.0」 「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」 「首」 の三本だと思います。 ゴジラの方はこちらに感想を書いていますがもう何度か観て、改めて記事にしたいと思っています。 そして、残る2本、埼玉と首も観て来たので感想を一緒に書きます。 気持ち悪い、「笑い」の世界 2本共、Filmarksに感想を書いていますのでそちらの写し記事を上げようと思ったのですが、奇妙な共通項があるな、と感じたのでまとめて書く事にしたんです

映画感想「コーヒーが冷めないうちに」(Filmarksより)

見損ねていたのでレンタルで鑑賞。 ある条件付きで過去に戻れる不思議な喫茶店、そこに訪れる人々のドラマがオムニバス方式で語られる。 よくあるタイプの「泣かせ話」が続く展開だが、映画全体に流れる温かい雰囲気が人物への共感を後押ししている気がした。 二番目の夫婦の話、最後の母親の話ではしっかりと泣かせていただいた。 脚本的にもよく出来ていて、引きつける展開に問題解決の手法に閃きがあり爽快だった。 細かく粗を探せば、それはあるが指摘は無粋。 僅かな時間でも、心は変わる。 時間を

映画感想「ターミネーター」(Filmarksより)

言わずと知れた近未来SFの傑作。 シュワちゃんの出世作でもある。 タイムトラベル物のお手本という意味ではBTTFと双璧を成している。 とにかく、敵であるT-800の恐怖感は圧倒的。傷を修復するシーンのリアリティは30年前の作品とは思えず、そこからサングラス着用になるというディテールが素晴らしい。 サラとカイルのラブストーリーでもあるが極限状態で愛が芽生えるのは生理的なものだろうか、共感してしまう。 「一緒に過ごした時間は短かったけど、 私たちは一生分愛し合った」 映画の登

映画感想「ゴジラ➖1.0」(Filmarksより)

初日初回、いち早く「確認」に向かった。 終戦直後という時代設定の意味、ゴジラに立ち向かう方法は?色々疑問があったが、そのどれもが真っ直ぐに描かれていたと思う。 常々感じているゴジラ映画の弱点として、人間が添え物にしかなっておらずドラマパートが薄い、弱いではなく無意味であるというところ。今作は敷島という主人公が戦争を生き延びた男として敢然とゴジラに立ち向かう。棒立ちの人形のような主人公ではなかった事がまず、とても良かった。 加えて戦闘機乗りであることから、シン・ゴジラの矢口よ