韓国から見た安重根「ハルビン」
<文学(140歩目)>
韓国でベストセラーとのことで読みました。安重根さんが暗殺を行う経緯についての新たな書籍です。
ハルビン
キム・フン (著), 蓮池 薫 (翻訳)
新潮社
「140歩目」は、キム・フンさんの本は初めてです。
日本の植民地支配のどこが憎まれたのか?は知っておく必要があると思い読みました。
結果はテロリストであるが、その経緯を生い立ちから環境まで含めて描いている。
凶暴なテロリストではなく、よくいる悩める若者の一人として描いている。
取り方はいろいろですが、少なからず私たちの国でも世の中の格差や不平等にあえぐ人は多い。
これが固定されて、どうにもならなくなった時に思い詰めて最後の決定的な行動に出てしまう。
そして「失うものが何もない」と感じた時に、行動が過激化する。
「やり場のない怒りを抱えさせないこと」を学ばないといけないと思った。