軽い「愛」と重い「愛」「存在の耐えられない軽さ」
<文学(40歩目)>
母語を乗り越えた作家から、「愛(love)」の重さと軽さを学ぶ。
存在の耐えられない軽さ
ミラン・クンデラ (著), 千野 栄一 (翻訳)
集英社
「40歩目」はチェコスロバキアから亡命されたミラン・クンデラさんの代表作。
クンデラさんは、既にチェコスロバキア時代から作家としての地位を確立されていた作家です。
しかし、フランスに亡命して9年目の作品でもあり、「クンデラさん、すごい言語習得力!」と思いました。
「39歩目」で紹介したアゴタ・クリストフさんの文章よりも「時制」も「関係代名詞」や「語彙も多い」ので、大変な能力と感じました。
この物語では、「軽い愛(love)」と「重い愛(love)」の対比が素晴らしいと思います。
でも、主人公は幸せだなぁと羨ましく思いました。
「愛と死」とは対比されるものですが、どちらも際立つ美しさまで昇華させることが私たちには大切です。
死ぬ時には、「感謝」して、「幸せだった」と思いたいものです。
人気作品の下馬評通り、素晴らしい作品です。
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