フェルミのパラドックスにかかわる真剣な考察「広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由」

＜ＳＦ（１７０歩目）＞
「フェルミのパラドックス」についての興味深い著作で、とても面白いです。

広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由
スティーヴン・ウェッブ (著) 松浦俊輔（翻訳）
青土社

広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由

「１７０歩目」は、「フェルミのパラドックス」についての考察。エイリアンがいる理由、いない理由。これらが丁寧に分類されて研究されている。
「みんなもう来ていて、ハンガリー人と名乗っている」とか、ちょっと笑える解答もありますが、結構真面目に検討していて、読み応えありました。

個人的には「存在するが、まだ会ったことも連絡を受けたこともない」ではないか？と思う。

あるいは、コミュニケーションの方法が私たちの想定と異なっていて、連絡を受けても受け取ることができないのかな？と思う。

一つの事象に、７５通りの「ファーストコンタクト」が描けるのですが、これを考えるだけで面白いです。

逆に言うと、「ファーストコンタクト」ＳＦって、この７５通りでシミュレーションすると、まるでダメだったものも、美しく磨きあがった作品になる気がします。

シミュレーションには好適な著書です。

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