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強い「愛(love)」を感じる反戦の物語「マーリ・アルメイダの七つの月」

<文学(161歩目)>
知らなかったスリランカの内戦を知ることができた。そして、こんな表現方法があるんだと強く感じました。

マーリ・アルメイダの七つの月 上
シェハン・カルナティラカ (著), 山北 めぐみ (翻訳)
河出書房新社

マーリ・アルメイダの七つの月 下
シェハン・カルナティラカ (著), 山北 めぐみ (翻訳)
河出書房新社

「161歩目」は、スリランカのシェハン・カルナティラカさんの作品。内戦の問題を突く作品ですが、表現方法があまりない作品です。

死者の世界から、今の内戦の問題点を描く。

ちょっと、マジックリアリズム的なのですが、きわめてユニークな描き方。
長期にわたったスリランカの内戦の実態が、登場人物の愛と不思議な設定でとても鮮やかに協調されています。

映像化するとすごそう。でも、とても難しそうです。
とはいえ、非常に強烈に脳裏に焼き付き、文学の力をすごく感じました。

置かれた文化風習は異なりますが、日本人の死生観に近く、濃い世界が不思議と頭にすんなり入っていく。

シェハン・カルナティラカさんの他の作品もとても読んでみたくなりました。

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