家族の深い結びつき「パープル・ハイビスカス」
<文学(33歩目)>
熱帯のナイジェリアから「家族の結びつき」をかんがえる
パープル・ハイビスカス
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ (著), くぼたのぞみ (翻訳)
河出書房新社
「33歩目」はナイジェリアのチママンダ・ンゴズィ・アディーチェさんのデビュー作。
他の作品も素晴らしい作家ですが、特にこのデビュー作は「みずみずしい」です。
アディーチェさんの作品にはとびっきりの「愛(love)」が沢山入っています。
人物名が、馴染みないイボ語によるので、とっかかりは「難しいのかな?」と思ったのですが、登場人物が魅力的なので、苦にならなかったです。
また、アディーチェさんはその才能をアメリカで開花させています。その為に、リーダビリティがとても良い作品が多いので、安心してお勧めできます。
物語は、彼女の自伝に近いとのことですが、濃密に「家族の大切さ」が伝わる作品です。
この作品は、大学生の娘たちとも読んだのですが、これからどうなるか?わかりませんが、「家族」を考えさせられる素晴らしい作品とのことでした。
また、一気にアディーチェさんの他の作品も読み込みました。
素晴らしい!
感じたことは、マルチカルチャーの世界を乗り越える際には、「精神の若さ」がとても重要なのだなと感じました。いつまでもアディーチェさんのようなみずみずしい「感性」を持ち続けたい!と心底思う作品です。
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