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手塚治虫さんテイストの名作「トンネル」

<SF(234歩目)>
100年以上前の作品ですが、エンターテインメント性に優れていて、今読んでも楽しい。

トンネル
ベルンハルト・ケラーマン (著), 秦豊吉 (翻訳)
国書刊行会

「234歩目」はベルンハルト・ケラーマンさんの壮大なSFエンターテインメント作品。

2025年でも実現していないが、読み物として面白い。

フランス~スペイン~アゾレス諸島・バミューダ諸島~アメリカへ。
壮大なSF作品で、110年も前の作品であってもエンターテインメント性に優れて、ワクワクしながら読み進めてしまいました。
まさに名作です。

単なるSF作品と言うよりも起業・経済・ものづくり・資金調達・企業経営・労務管理・経済危機・情報収集・株式・パニック(事故)・恋愛等々の要素も強い。
つまり、素晴らしいエンターテインメント小説です。

確か、手塚治虫さんの全集でも読んだ記憶あり。
マンガでも、この小説でも、同じく素晴らしい感動ありで、これはケラーマンさんの構想力と筆力によるものですね。

また登場人物には「ヘンタイ(?)」と思われる性癖の人(銀行家です。銀行家には「ヘンタイ」との通俗的なイメージがあったのか!?)もいて、それが時代なのか!?とも感じた。「サイコ」ではなく「ヘンタイ」なのです。

すごく長編ですが、まるで長さを感じさせない良作です。

そしてバブル経済って、歴史上いろいろな時代に出てくるものですが、南海泡沫事件やミシシッピ・バブルのことをよく研究されている。
ケラーマンさんがベストセラーにするための調査分析の仕方は参考になると感じた。

ということで、エンターテインメントで、SFで、そして経済小説・恋愛小説でもあり、当時のベストセラーになった理由もすぐに理解できる作品でした。

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