心温まる短篇集「となりのヨンヒさん」
<SF(189歩目)>
心があたたまるSF作品で、私はチョン・ソヨンさんは初めてですが、SF設定でどんな社会問題も切り出せる才能を感じました。
となりのヨンヒさん
チョン・ソヨン (著), 吉川 凪 (著)
集英社
「189歩目」は、チョン・ソヨンさんの短篇集で、SF体温が私たちと同じです。読んで読後感がいいです。
SF設定は、考えられている。しかし、それ以上に登場人物が奇妙な状況に迷いながら対応していくところが好感持てます。
すごく洗練された頭脳で考えられているが、それでいて私たちの誰もが共感して、感情移入できる余地を常にあけていてくれる。
韓国社会の問題点も突いていられるが、ちょっとシニカルであるが、それ以上に彼女の作風があたたかいので、きつい部分が柔らかくなっている。
それにしても、価値観や環境や社会が違和感なく読める。
最近、韓国SFが多く出版されていることもうなずけました。
私が大好きな「愛(Love)」を感じるSF作品です。
SF設定で、「今」を切り取る作品は、これからも多く出てきそうです。
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