オウムアムアみたいな天体が接近したら!「最後の宇宙飛行士」
<SF(84歩目)>
「宇宙飛行士」も普通の人間です。超エリートで失敗が100%無い神話からはこの作品は生まれなかった。逆に、あり得る「ファーストコンタクト」としてはいい感じです。
最後の宇宙飛行士
デイヴィッド・ウェリントン (著), 中原 尚哉 (翻訳)
早川書房
「84歩目」は、デイヴィッド・ウェリントンさん。
ちょっと「妄想感染体」とこの「最後の宇宙飛行士」は現代アメリカの気分がつかめてよかったです。
また「ファーストコンタクト」にかかわる描写は「エイリアン」からの系譜ですね。
地味な「ソラリス系」にならないのがアメリカです。
それ故に、この部分に好き嫌いが分かれそうな気もする。
そして、宇宙飛行士に対しての「ステレオタイプ」が完璧であればあるほど違和感あるかも。
確かに「宇宙飛行」はまだ普通ではない。それで国家プロジェクトとしての宇宙飛行では選抜される人の能力がけた違いになりがち。
それで、軽率な誤りは「しない」がお約束になっている。
しかし「完璧な人」は存在しないことも私たちは知っている。
巨額の予算をかけた、あるいは人類の存亡をかけたプロジェクトも人類が穴居人時代から持つ人間の「心」、とりわけ「感情」に左右される。
これもリアルなのかな?とも感じた。
それにしても、アメリカンなので「ファーストコンタクト」の描写はなかなか怖いです。
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