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ちょっと読後感がいいアンソロジー「私のおばあちゃんへ」

<文学(211歩目)>
書肆侃侃房さんのこの「韓国女性文学シリーズ」はかなりいいです。

私のおばあちゃんへ (韓国女性文学シリーズ)
ユン・ソンヒ (著), ペク・スリン (著), カン・ファギル (著), ソン・ボミ (著), チェ・ウンミ (著), ソン・ウォンピョン (著), 橋本智保 (翻訳)
書肆侃侃房

「211歩目」は書肆侃侃房さんのおばあちゃんにかかわるアンソロジーで、とても読後感がよい作品が多いです。

「老い」てから、どうみられるか?よりも、それぞれの人生の延長線上にある「老い」を描いている。

結構、国柄か?静かな力を「老い」た主人公に感じる。

「黒糖キャンディー ペク・スリン」
とても淡くて切ない。「黒糖」よりももっとはかない感じ。
素晴らしい。

「サンベッド カン・ファギル」
認知症という問題に対して、これほど心に残る作品はあまりない。
繰り返される言葉に「普遍の愛」を感じる作品。あぁ、おばあちゃん。心が素晴らしい。
色々とおすすめしている。

「アリアドネーの庭園 ソン・ウォンピョン」
いわゆる、近未来SFテイスト、なんか韓国同様に超高齢化社会がやってきそうな日本でも身につまされる。
こんな未来の提示、ちょっと心を突きます。そして少子化と高齢化社会で「あり得ない話ではない」ことが脳裏に残る作品です。

書肆侃侃房さんのこのシリーズはおすすめです。

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