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Photo by
matsuda2772
詩「飛行」
温かい白い輪郭の淵に
柔らかな光を見た
尖った言葉を胃の中にしまい込む
ベッドが二人分だけ軋む
爪の先を丸くして
もう 誰も傷付けまい
窓が汗をかいている
掌で弧を描いて景色を呼び込む
強い風が
白い物体を
くるくると巻き込んでいるのを見た
確かに
あれは踊っていた
優美に
かつ
しなやかに
高くなった空が青白くなる
不完全な心は
肉体を置き去りにして
駆け出そうとする
飛びたい
飛びたい
君という温もりの中で
僕は また
僕じゃない幻を見ていた