それ、本当に欲しかったもの?(ロバート・B・チャルディーニ「影響力の武器」#1)
この内容のおすすめの人
・ついつい無駄な買い物をしてしまう
・営業力・交渉力を上げたい
心理学の研究によると人間の行動はある基本的な心理学の原理によって動かされている。
ロバート氏は本書の中でそれを自動的反応(「カチッ・サー」)と呼んでいる。
自動的反応って?
「カチッ・サー」は、ボタンをカチッと押すとスタートしサーとテープが回る一連の動作の例え。人間の心理でも同様のことが起こる。
例えば、
高価なもの→良いもののはず
尊敬する先生・専門家が言うこと→正しいはず
~「ので」お願いできませんか?→わかりました
この原理をロバート氏は「影響力の武器」と呼んでいる。
どうして人間は自動的な反応するの?
貴重な時間や考えるエネルギーを節約して効率よく生きるため、役立つことが多いパターンに自動的に反応するらしい。
この武器を知らないと?
武器をよく理解して自分の利益になるように企んでいる他の人の意のままに誘導されてしまう。つまり間違いを犯す可能性が高くなる。
例えば、
松竹梅のお弁当→真ん中の竹を買わせたい
住宅販売と合わせてオプション販売(間取りの変更、備え付けの食洗機、エアコンetc.)
新車販売後のオプション販売(高価なカーオーディオetc.)
結婚式費用見積後のオプション販売(グレードアップ、ビデオスピード編集etc.)
→高い買い物の後に安く見えるもの(かつ利益の多いもの)を売る
優秀な営業員は間違いなくこの「武器」を知って巧みに使っているから売り上げを上げているのだろう。
セールストークを受けた時には「こうやって誘導かけようとしているな」と余裕を持って楽しく受け流せるようにしたい。
<「影響力の武器」は心理学の名著精読してノートを書き留めていきたい>
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