【編集日記】「本当に知りたいことないの?」と聞かれて生まれた企画
こんにちは。編集部の小山です。
私が編集担当した『怪獣人間の手懐け方』が9月15日に発売になりました。
著者は、ホリエモン、ガーシー、見城徹氏など、「怪獣人間」と呼ぶに相応しい大物著者たちを捕まえてベストセラーにしてきた編集者、箕輪厚介さんです。
この本は、特別な才能のない凡人が大きな成果を上げたいならば、「怪獣人間」と呼ぶに相応しい、”すごい人たち”を手懐けることが近道だ、という本です。
怪獣人間は、狂ったように目的を見て、成果を残していく人たちのこと。凡人たちが積み重ねたプロセスなどはおかまいなく、革命を起こしていきます。ただし怪獣人間たちは太陽みたいなもので、遠くから見ていると暖かいけれど近くにいくと火傷をします。では、どうやって火傷をせずうまく付き合っていくのか、ということが書いてあります。
私が「編集として独り立ちして初めて企画から編集まで携わった本です」ということをFacebookに書いたところ、「ぜひ編集日記でも書いて!」とありがたくオファーをいただいたので、こうして筆をとることになりました。
「気くばり」から始まった企画
最初から『怪獣人間の手懐け方』というテーマだったわけではありません。
もともとのきっかけは、編集部の中で行われたベストセラーを分析する勉強会です。次に来るベストセラーのキーワードとして、「気くばり」が挙がり、私が編集を担当することになりました。
そこで私は、「『気くばり』というワードとは、少しギャップのある人の方が面白いのでは?」と思い、破天荒なイメージもありつつ、出版社に勤める編集者として着実に実績を出しておられる箕輪さんが適任なのではないかと、アプローチを開始しました。
実は、最初のアプローチでは、あっさりとお断りされていました。ところが、数ヶ月ほど経ったあとに、「まだ書籍化に興味はありますか?」と連絡が入り、実際にお会いして話ができることになったのです。後から聞いたところによると、新年になり「心機一転しよう」と考えた時に、ふと書籍化のオファーが来ていたことを思い出したそうです。ご縁ですね・・・。
「本当に知りたいことないの?」と聞かれる
いよいよ箕輪さんとの初対面。恵比寿の喫茶店で待ち合わせました。
初めてお会いした瞬間は、YouTubeやテレビで拝見していた通りのお姿だったので、「あ、箕輪さんだ」と思いました。
早速企画の説明をすると、すぐに「おれは気くばりとかしないからな・・・」と返事。ではどうしたものかと私が考えあぐねていると、箕輪さんから、「もっと本当に知りたいことないの?」と聞かれました。
本当に知りたいこと・・・。少し考えてから、編集者としてまだまだ活躍できていない故の悩みが思い浮かびました。
「著者との距離感ですかね・・・。もっと仲良くなりたいのに、なかなか距離感が詰められなくて・・・」
すると箕輪さんは即座に、「それいいじゃん!本にしよう」と言ってくれました。こうして、箕輪さんがこれまで著者たちとどう距離を縮めてきたのかを本にすることが決まりました。
スピードに圧倒される
本のテーマが決まってからは、箕輪さんのスピードに圧倒されるばかりでした。
まずはタイトル。「オンラインサロンで募集してみる」というと箕輪さんはスマホを操作。すぐに大量の候補が挙がってきました。その中で、ブロガーのはあちゅうさんが考えた「猛獣人間の手懐け方」を箕輪さんが「怪獣人間の手懐け方」と誤読しながらも気に入ったので、それがすぐタイトルに。
3日も経たないうちに企画会議を通り、本の制作がスタートしました。
箕輪さんの仕事はほんとうに早いです。何か気になることがあって箕輪さんに連絡すると1分も経たないうちに返信が来ます。原稿もほとんど遅れがないし、遅れるときも予め連絡をくれました。こうしてあっという間に出来上がったのが本書です。
私はこれまで、企画を立ち上げてもなかなか本にならないということが多かったのですが、うまく行く時はこんなにスピード感があるものなのかと学びになりました。
『怪獣人間の手懐け方』は、とてもエキサイティングで面白い1冊ですので、ぜひ読んでいただきたいです。よろしくお願いいたします!
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