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そゆる姉妹の勉強日記
2019年5月28日 06:20
前回お伝えしたのは、船の上で迎えた正月に人からもらったせっかくの正月のお薬をなぜか海におっことしてしまったがっかり事件。大事なお正月アイテムもないがっかりな正月をユーモアでふきとばす紀貫之あーあ...なんで小屋なんかにはさんだ....小屋のどの部分に挟むんだいったい...と読者も呆れますが、紀貫之には追い打ちでさらに寂しい事実。「芋茎(いもし)・荒布(あらめ)も、歯固めもなし」なんだか
2019年5月20日 23:35
年末に出発した紀貫之一行は、まもなく正月を迎えます。彼らはふるさとではない土地、それも旅の船の上で迎える正月の不自由さを嘆いてこれから向かう都への思いを一層募らせます。土佐のお医者さんが持ってきたお正月のお薬アイテム12月28日に大湊という場所に停泊していると、土佐のお医者さんが、「わざわざ」持ってきたものがあります。まずは、屠蘇(とそ)土佐日記のころは「とうそ」と読んだそうです。元日
2019年5月14日 06:03
土佐日記は、紀貫之が5年駐在した土佐の国(現在の高知)を離れるところから始まります。そこでお別れ会が開かれます。それも何度も、盛大に。5年もいたら、生活にも慣れ、現地とのつながりも生まれ、離れる方も置いていかれる方もどちらも寂しいでしょう。ましてや船で何日もかけて帰るような場所へと行くのです、花の都京都...。神奈川から移住してきたカナデにとってもその遠さはわかります。Google map
2019年5月11日 21:25
古文にも日本の歴史にも文学にもあまり精通していない普通の帰国子女が、日本に関わるなにがしかを勉強しようと手に取った土佐日記。勉強の記録を始めます。土佐日記は、一度は耳にしたことがあるあの文人 紀貫之が記した日記文学。今回の文献、日栄社の『要説 土佐日記』のイントロを読んでいると、紀貫之は日本文学界では神童的存在だったことが伺えます。幼少の頃から漢学の素養を身につけ、歌にも精通、20代には
2019年5月10日 08:12
アヤネと一緒に、昔の生活を知るために文献をあさっていたときのこと。何十年も前から変わっていないような古風な表紙の一冊を見つけました。「日栄社 要説 土佐日記ー全巻ー」昭和39年に受験生の古文演習本として出版されたようです。原文、訳文、用語解説、文法解説、少しだけ例題がついて要所要所に図ものっています。びっしりと文字で埋められた、無駄のない紙面。かっこいい。ちょうどカナデは一年前か