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『楽しいことを考える天才だね』妻と見つけた小さな幸せ
◆ 以前の苦しかった自分
振り返ると、仕事は前向きに取り組み、いろいろ任されはするが、もともと自分では不器用なタイプと思っています。
理想通りにいかないと、すぐストレスを感じ、いつも余裕がなく。
妻に優しくできず、喧嘩はしないものの、ゆううつで、些細なことが気に障り、窮屈に感じていました。
そんな自分の気持ちを、妻に隠そうとし、それが余計に心配をかけていました。
妻との外出中も常に効率を求めて最短ルートばかり選んでいました。
待つことが嫌いで、そのことを口に出すのも嫌でした。
◆ 変わり始めたきっかけ
思い切ってメンタルクリニックに通うことを決めたときからでした。
先生にストレス話し、くすりを飲み始めました。
そして、自分の心を理解するためにメンタルヘルスの本を読み、心や脳、神経伝達物質について学びました。
もともと掘り下げて研究するのが好きなタイプなので、楽しくやっています。
そうするうちに、まるで雪が溶けるように、心の中の緊張や心配、不必要なイライラが消えていきました。
酸素の薄い高地から降りてきたような感覚で、深呼吸できるような爽快感がありました。
私に心の余裕をもたらしてくれたのです。
自分の頭の中でなにが起きているか、理解できたことも安心感につながり、自分にやさしくしてあげることができるようになりました。
◆ 小さな宝物
妻との会話や時間を心から楽しむことができるようになりました。
先日、次の休日の予定について話していました。「どこで何をしようか?」と。
ふと大阪駅のTSUTAYA書店を思い出しました。
広々としたカフェのような空間で、ソファがあったり、緑があったり、そんな特別な本屋さんです。
「シェアラウンジ」という有料スペースが併設されていて、ソフトドリンクやスナックを楽しみながらのんびり過ごせるそうです。
窓からは行き交うJRの列車が見下ろせて、ちょっとした非日常を味わえそうだと感じました。
そして隣の駅の中崎町エリアは2人でいったことがない、おしゃれエリア、そこでランチをしてみるのも楽しそう。
妻が以前気に入っていたお店の系列店があることを知り、提案しました。
「TSUTAYAでお気に入りの本が一冊見つかったらいいね。中崎町でランチしてから行ってみない?」と。
妻は「楽しいことを考える天才だね!」と喜んでくれました。
その何気ない一言が、心に染みました。
以前の息苦しい自分では、こんなふうに話すことはできなかったかも。
何気ない会話かもしれませんが、わたしにとっては宝物なので、ここに記しておきたいと思いました。
ほんとうに些細な出来事ですが、読んでくださりありがとうございました。
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