[外国人と働こう!] ベトナム人の文化と仕事とは。「分かりました」に注意?
令和5年10月末集計では、日本国内で働く外国人は204万人に上り、毎年上昇しています。詳細は↓のリンクで確認ができます。
その204万人の内、国籍別の割合で一番多いのが、ベトナムとなります。
ベトナム 518,364 人 (全体の 25.3%) 〔前年 462,384 人〕
この記事ではベトナムの方との働き方をまとめています。
1. 生活について
1-1. 一番大切なものは
ベトナムの方にとって一番大切なものは家族です。
仕事よりも家族が最優先となります。日々の夕食の時間や、家族の体調不良の際は、特に配慮することをおすすめします。
また、共働きが一般的で、子育てしやすい職場に転職することもあります。父親も習い事のお迎えで早退することもあります。子供に関わる配慮を忘れずに行いましょう。
1-2. 食文化
フォーなどの麺料理の印象がありますが、箸や白米など日本と似た文化もあります。宗教的に食べられない食材は特にありませんので、各個人とよく話して食べられない食材は確認するようにしましょう。
なお、飲み会等を開催する際は、必ず事前に日程を確認しましょう。家族やパートナーの記念日は休んでお祝いする方も多いので、注意が必要です。
1-3. 宗教
86% : 無宗教 (基本的には仏教に準じる)
5% : 仏教
7% : キリスト教
無宗教の感覚は日本人に近いと思います。日本人は宗教を聞かれても特にないが、初詣は神社に行ったり、お葬式をお寺で行ったりと、神道や仏教に準じており、ベトナムでも同様に仏教に準じています。
2. 仕事について
2-1. 単身赴任はNG
何よりも家族が大事なので、単身赴任を命じるのはNGです。
どうしても異動が必要な場合は、家族同伴かつ、家族への手厚い福利厚生が必要です。さもないと、転職をしてしまう恐れがあります。
また、旧正月(日本にとってのお正月)は家族と過ごします。
日本で働いているベトナムの方は有休を取って帰国する方が多いので、早い段階で帰国の有無や休みの取り方をヒアリングすることをおすすめします。
(ベトナム国内に住むベトナム人は、月1で実家に帰ることも珍しくありません。)
2-2. 仕事への考え方
ベトナムでは個人の成果ごとの給与体系となりますので、年功序列の企業さんの場合は、事前に給与制度の説明をすることをおすすめします。
また、自分の給与を他人に言うことに対してあまり抵抗はありません。そのため、給与を周りに公開してほしくない場合は、事前にしっかりと説明しましょう。
2-3. 時間や残業
時間に対してはルーズです。そのため、特に時間に厳しい業界や環境の場合は、働く前に日本社会の時間に関する感覚を教えてあげるのがよいでしょう。
また、時間のちょっとしたルーズさだけで誤った評価や印象を持たれることを避けるためにも、ベトナムの方と受け入れる企業側の双方に対して、異文化理解の研修をすることをおすすめします。異文化理解研修により、誤解やミスコミュニケーションを防ぎ、よりよい相互理解が可能となります。
(日本でも会議の終わる時間に関してはルーズなことが多いですよね)
また、残業はしません。しかし、日本に来るベトナム人は残業代を稼ぐことも目的の一つのため、必ず本人の希望を聞くようにしましょう
2-4. 注意の仕方
人の目がある中で叱ったり注意をすることは避けましょう。自尊心が大きく傷つきます。そのため、注意をする場合は誰もいない別室にて、優しい態度で注意してください。
2-5. 「分かりました」と言われたら疑う?
プライドが高く見栄を張ることも多いです。そのため、業務を依頼して「分かりました」や「できます」と言われても、100%信頼しないようにしましょう。
例えば、「どのように仕事を進めますか?」と聞いてみたり、進捗状況をなるべく聞くようにしたり、確認しながら進めましょう。
2-6. 昼寝
ベトナムでは職場で昼寝をします。机で寝るのではなく、毛布等を持参し、しっかりと横になります。時間にして15~30分程度が多いです。
3. コミュニケーション方法
ベトナムの方は、日本人よりも家族などプライベートな質問に対しての抵抗は少ないです。逆に仕事のことだけしか話さないと、冷たいと感じられてしまうかもしれません。
コミュニケーションを図る際、以下の3点の話題が喜ばれます。
3-1. ベトナム文化
ベトナムの方はベトナムの文化に誇りがあります。
日本とは異なることも多いので、色々と聞いてみましょう。
(食文化、カフェ文化、仏教文化、観光、などなど)
3-2. 家族や趣味
家族や趣味、休日の過ごし方など、仕事以外の話題について聞いてみましょう。家族は一番大事な存在ですので、喜んで話してくれます。
3-3. 褒める!
ベトナムの方は自尊心(プライド)が高いので、褒めて伸ばすのがいいでしょう。人前では決して注意せずに、大げさに褒めるようにしましょう。
さいごに
以上、ベトナムの方との働き方に関する記事となりました。
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