日中の活動時間は、夜の「おまけ」―睡眠というものに関して何らか感じているひとへ

身体の仕組みというものは、ほとんどすべて、「潜在意識」が担っています。
あなたは、いつも、気が付いたらつい、「自分が意識している」部分だけを、自分だと思ってしまっていませんか?
…いや、それで良いのですけれどもね。なぜなら、「自分が自分だとわかっている部分」だけが、あなたの顕在意識であり、「潜在意識がやってくれていることは自覚できない」のが顕在意識の特徴であるから。

しかし、「あなた」を構成し、存在させているのは、実は、
「あなたの顕在意識」
「あなたの潜在意識」
両方あります。

そして、身体のほとんどは、実は潜在意識の領域です。
「ちょっと手首のところの血液、5秒止めてみてください」
「心臓を5秒間だけ止めてみて」
「今、視界に見えているはずのもの、一編に全部意識してみて」
…できませんよね。

それでも、あなたの身体の中を流れる血液、内臓、骨格…すべて、あなたの一部ですよね。
ということは、それを動かしているのも、実は「あなた自身」なのです。

しかし、顕在意識というのは、なかなかそれを「自覚できない」という特徴があるため、意識することができません。


…ところで、
「寝る時間がもったいない」
「寝る時間も惜しい」
という言葉を、良く聞きます。

それなのにそれと同時に、
「寝たらすぐ朝になる」
「日中も気が付いたら寝ているときがある」
「寝ても回復しない気がする」
「もっとずっと寝ていたい」
などという言葉も良く聞きます。

…しかも、これら、実は同じ人がどちらも言っていることが、多い。

これらのようなことを感じる理由は(そしてその矛盾に気が付かない理由も)、「眠る」という行為が、完全に潜在意識が「やってくれる」ことであるからです。
例えばですが、会社の社長さんは、同じ会社の中にいても、「ほら、今日中にこの資料作っておけ」などと、朝に社員に仕事を命じておいて、夕方に社員がそれを提出してきてそれを受け取ったら、もう既にその「できあがった資料」を、さも当然のようにそこにある資料として使いますよね。いちいち、この社員がこの朝から夕方までの全時間をこの同じ会社の建物の中でどのように必死に使ってこの資料を作ったのか…など、想いを馳せませんよね。それと同じようなもの。

そして、あなたは、「朝、起きるのが」「日中、活動できるのが」当たり前だと、どこかで思っていませんか?
あなたが、好きなときに歩いてご飯を食べたり、トイレに行ったり、勉強や仕事や趣味をしたり、誰かと会ったり話したり、することができるのが、当たり前だと、どこかで思っていませんか?
そして、「自分で」やっているんだ、と、思っていませんか?

寝ている時の身体中で急ピッチ大サーカスのような大規模で行われている「回復」作業は、自分で意図的にやっている自覚がないのに。

実は、日中のあなた(顕在意識の部分でのあなた)が、活動できるのは、あなたの潜在意識がものすごい複雑な仕組みを駆使して、あなたの身体と心を「回復させている」という”仕事”を見事にこなしているからなのです。
…と同時に、それは夜だけではなく、あなたが仕事をしたり遊んだりしている最中までも、あなたの身体をよっぽど複雑大規模な機構の歯車を見事に動かして、あなたの顕在意識の「意図」に「協力」しているからなのです。でなければ、あなたは普段の仕事や友達との遊びやゲームをしながらですら、それをするために同時に必死に心臓を動かしたり血液を送り出すための身体中の動脈を動かしたり呼吸を休まずにしたり全細胞で化学物質の交換をしたり身体生命維持のためのホルモンの分泌の壮大な機構を動かし続けたり栄養の吸収作業をしたり、ゲームのために動かす筋肉に指令を送ったり微調整したり……膨大な量のことをしなければなりません。ゲームどころではありません。

少しだけ福祉記事にも繋げると、私は最近、眼球使用困難症(視野・視力の検査数値だけでは測定できない視覚障害)のことを記事に出しています。
あなたもそうだと思いますが、「見る」ということは、日常ですべての時間、何を意識せずとも「できてしまっている」ことであると思います。
目を閉じていてですら、残像が見えたり瞼の外側の光がわかったりしますよね。
しかし、この、ただ1瞬「見える」という、ただそれだけのことにしても、私の最近の記事をご覧頂くとわかると思いますが、当然眼球(目)だけではなく(その眼球ですらとてつもなく複雑な構造、膨大な数と種類の細胞がある)、視神経や、脳のあらゆる神経回路(画像処理だけではなく運動や記憶・言語などを司るところなどなど、物凄い多くの領域)を駆使に駆使して、物凄い情報量を適切に処理して、常に一糸乱れぬネットワークを完璧にこなし続けることによって、初めて成り立っているのです。
ちなみに私は視覚障害だけではなく先天性脳性麻痺による脳のネットワーク回路の不具合があるため、筋肉の微調整などもなかなかうまく行っていないようで、「歩く」ことを含め運動(スポーツ)や、それこそゲームやらなどということで必要となる微妙な調整やタイミングなど、他の人と比べるとあらゆるところが大幅にうまくいっていないようです。たった一見、「サーカス団のサーカス」自体はできているかのように見えるのですが、あちこちで精度品質が大幅に落ちて誤魔化しの多いショーになっているというような感覚ですね。

その中で、あなたは、ただただごくごくごくごく僅かな情報だけ見て、「ゲーム」で楽しむ、ということをさせてもらったり、膨大な外側のデータ量の中でも「見たいものを見ている」ということを自分(顕在意識)でしているつもりにならせてもらうことができている、わけです。言ってみれば。


そして、この一糸乱れぬ大サーカスができるのは、縁の下の力持ちとして社長が当然のように使って総合したもので完成品ができている、それぞれの資料や工程を作ることができているのは、社長(顕在意識)さんが、身体(会社)自体の営業体制・大枠の体制をしっかりとたてるから。その中でも例えばですけれども、一番最低ラインに来るのは、会社の営業時刻。営業開始時刻と終了時刻を定め、無駄な残業をさせず、そして社員たちへの報酬や会社のメンテナンス。
そうでなくとも身体という会社の社員さんたちは、「表向きの営業終了」後には、まったく別枠の仕事が待っています。身体を回復させる、という。しかし、実はこちらの方が、潜在意識という社員さんたちには、本当に本領発揮の時間なのです。彼ら自身の能力を最大限に発揮する、彼らにとって達成感の時間なのです。そして、実は、こちらがあるからこそ、「日中の表向きの営業時刻」の会社の質をどこまでもよくすることができます。そして、社長(顕在意識)さんには「なんかあそこの調子が悪いな、ここの調子が…」などと思い煩わせずに、社長さんのやることをまっとうさせて差し上げることができたり、社長さんの楽しみ(趣味)を感じさせて差し上げたり(その間にもしっかりと支える)、することができるのです。

日中の顕在意識の活動時間(顕在意識が自分で活動していると思わせてもらえている時間)というのは、実は、「営業終了時間帯」に潜在意識さんたちが「あなたという会社全体」を回復させることをいかに社長さんが許してくれるか、
社長さんが潜在意識たちにやるべき彼らだけの仕事(回復)に専念させてくれる、
そのご褒美の時間なのです。
実は、身体や潜在意識にあなた自身が与えている報酬と同じだけの、「あなた(社長さん)」への報酬ともいえるものなのです。

会社を営業するとき、会社の社員さんたちに対して、
「今日は7時から21時まで営業時刻だ」と言って働かせておきながら、いきなり「お前らの働きが悪いから27時まで残業!」だとかやって、その後、また社員たちが何とか営業開始時刻7時に出勤してきたら「今日は営業したくない、14時頃からにするか」…だとか、それで振り回されながらも14時開始か…と社員たちが思っていると「やっぱり12時からにする。報酬(昼食による栄養補給)もなしだ」…いやそもそも朝食も摂っていない…などとやっていると、もう社員たちは社長がどういう営業方針をとりたいのかわからず、信頼関係はぐちゃぐちゃですよね。
そして、社長さんがもし会社の仕事の能率を良くしたいなら、社員たちがちゃんと仕事ができる環境を整えますよね。社員が帰宅してしっかり休めるよう、そして栄養補給や寝る場所をちゃんと確保できるよう、最低限の給金なり時間なり定めておかないと、社員たちは例え持ち場についてもまったく仕事ができませんよね。
(下手をすると、それでも働いているというのにその社員のところに「お前は仕事ができないから俺は心配だから…」などと現場に来てしっちゃかめっちゃかに逆に邪魔をすることすらある。これと同じことも、実は意識・無意識の関係で起こっていること、非常に良くあります。今回は割愛しますが)


すべては、社長さん(顕在意識)と社員(潜在意識)のまず信頼関係、連携なのです。
そして、社長さんの満足度(日中の出来具合や社長さん自身の遊びや楽しみ)は、社長さん自身がしっかりと身体(会社と社員たち)を休ませることによる、ご褒美により初めて得られるものなのです。

それから、ちょっと別の角度からもうひとつ。
私は、例えばスピリチュアルのヒーリング技法が催眠療法の輪切り(一部)を切り取ったものなのだというのと同じように、音楽なり医学なりあらゆる学問は、アラビア圏のものの一部を輪切りに切り取ったようなものなのだということを、時々記事で出しています。アラビア圏の人たちはものすごく潜在意識と繋がっているような考え方を前提的に持っており(つまり身に染み付いて当たり前の状態であり)、私はあちらの方々の考え方があるからこそ、西洋で体系づけられた催眠療法や医学的知識・東洋他世界中の療法理論など駆使してひとつに繋がった状態での深いアプローチによる使い方をするセラピストとして活動することができています。この辺りは別の記事にまわしますが。
そして、アラビア圏においては、「一日」は、夜から始まるのです。
つまり、「眠る」ことが最初であり、まず一番初めの仕事であり、「眠る」ことからすべてが始まるのですよ。
「眠る」から、「起きる」があり、その状態ができ、起きて活動している状態は、「眠る」ことによって与えられる「おまけ」なのです。


…本当にこれは余談ですが…
「実際わたしが働いている会社、まさにこうだよ!!」という方も、良くいらっしゃいます。
こういう場合は、もちろんそういう社会体制の問題もあるのですが、その中でも、実は、「ご自身の意識(社長)・無意識(社員)の関係」で、同じことをやってしまっているかたが、実は非常に多いです…。
そして、そういう環境に振り回されているかたは、まずはご本人がご本人の中での顕在意識(社長)・潜在意識(社員)・身体(会社)の信頼関係と連携がうまく行くようになってきたら、不思議といつの間にか、外側現実物質世界におけるそういう環境からも、解放され、ご自身の心地の良い方向へ人生の手綱を持っていくことができるようになります。


いや、そんなわけはない!自分はちゃんと身体を管理できている、なのに自分はブラック企業に嵌ってしまって苦しめられているんだ、だから身体の管理も難しくなってきてしまっているんだ、会社だけが原因だ!と思っておられるかた、
「そうだなあ…自分の中でも、自分自身と連携がちゃんととれていない感じがするなあ…」というかた、
「なんだかわけがわからないけれども、睡眠はまだらだったりバラバラで不安定だ」というかた、
「日常生活が生きづらい、安定しない、コントロールできない」と感じているかた、

そんなかたがたは、
一度、よろしければ私とお話しにきてみてください。
あなたが行きたい方向性、あなたが心地良くなっていくための第一歩、
見つかりますよ。


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