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物語の創作

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「あたらしい船(物語)」⑧〜完結〜



もう4月も半ばだと言うのに、雨の日は手足が冷えますね…。

最終話なので、あらすじから🌸

〜あらすじ〜

その場しのぎに過ぎない快楽に身を委ね過ぎて、なにかを欠かしたり、傷つくことを恐れて素直になれずに、気がつけば失っていたりする。

どうすれば良いのか、自分の希望の針路はとっくに見えていたはずなのに、不幸でいるのは容易く、幸せになるための責任を持てずにいた。

そんな主人公と、周りの人々

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「あたらしい船(物語)」⑦



夕方はまだやっぱり寒いですね…。

「あたらしい船」①〜⑥はマガジン「物語の創作」から…。

歪な家族と、だらしのない安らぎと、そこから抜け出さなくてはいけないと思うのに、思うように自分の舵を取れない女性の話です。最終話まで残り一話なので、よろしければ最初から読んで頂けると嬉しいです🌸

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 九月も半ばを過ぎ、居酒屋でもコ

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「あたらしい船(物語)」⑥

自分でどうするべきなのか、ほんとうはわかっている。けれどその通りにするのは難しい。

わたあめのように甘くしつこく不愉快な湯船にのぼせあがって、わたしは、流れに身を任せすぎた。

〜〜〜「あたらしい船」①〜⑤話へはマガジン「物語の創作」から…。

感想など頂けたら、すごく嬉しいです🌸

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 空き巣は狙う家の定め方として、駐車場の

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「あたらしい船(物語)」⑤

持つべき責任と持たざるべき責任。幸せになるために必要なものは…。

「あたらしい船」①〜④へはマガジン「創作」から…。

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 その後十一時を過ぎて、わたしも会計をし店を出た。なんとなく簡単に帰れる気分ではなかったため、わたしは家まで約四十分の道程を歩いて帰った。

 帰途を辿りながら久しぶりに思い出したヨコタさんの事や、三年間アルバイ

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「あたらしい船(物語)」④



緊急事態宣言が出て2日目。昨日の昼にはスーパームーンがのぼっていたようですね。

外出自粛ムードですこし必要の用事に出かけるのもなんだか気が縮むような想いがしてしまいますが、いま暫くの辛抱…。乗り越えられますように。

(「あたらしい船」①〜③へはマガジンから…)

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「ねぇ、回転式のカフェって今の時代に流行っても良さそうな

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「あたらしい船(物語)」③



昨年に書いた作品なのですが、部屋に置いていても誰にも読んでもらえない為noteにしました。書いていた頃と今では考え方はだいぶ違う箇所があったりしますが、それを今の感性で変えてしまうと、また別の作品になってしまう気がしたので、日本語があんまりにおかしい箇所だけ手直ししました。

びしばしアドバイス、感想、頂けるととても嬉しいです。

「あたらしい船」①へは→https://note.com/co

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「あたらしい船(物語)」②



今日は明るいけど寒いですね…。

①はこちらから…→ https://note.com/cosm0s/n/n9ab39431ec25

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 記憶はどこに秘められているのか。ひとつに匂いがあるとよく言う。七月の匂いは、八月という祭りと長い休暇への期待と、一方で自分から動かない事には行き場のない事への焦燥感を漂わせ。八月の匂いは、けっ

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「あたらしい船(物語)」①



好きで創作している物語です。

「船」とはありますが、ジャンルを当てはめるならば「冒険」でも「推理」でもなく、「純」になるのかなと思います。

誰かに批評・感想・アドバイスをしてほしくてnoteにあげる事にしました。お時間があれば、ぜひよろしくお願いします。

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 わたしには到底広い大海原を、ただなんの目的もなく船を進めるだけ

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